Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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Argyle Tender 2020
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    Purple Pinkの可憐な萩の花が強い風に煽られているのは、何とも可哀想という気がしますね。40近い気温のさ中で咲き始めたというのに、高温の次には強風、なにもこんな時期に咲かなくとも良いだろうにと、誰もが思いますが、自然というのは時に、我々には推測不可能なSomethingがあるのでありましょう。

     

    大型台風が北に去り、安堵、、

    しかしそれもまた束の間のこと、

    直ぐにまた同様の物が10日後か2週間後に来るに違いない!

    南海上の海水温度が異常に高く、台風の“大型化”は頻繁、しかも、これからの季節はもっと東寄りの進路を取るであろうことが明白ですから、今月一杯、特に半ば以降は気の抜けない日が続きそうです。

     

    そんなことを言いつつ、

    ノンビリと和歌なんぞを持ち出すのは、誠に不謹慎、不埒なことと、お叱りを受けそうではありますが、

    気象衛星なんてあるはずもなく、災害対策は専ら神仏頼みであったに違いない昔の人たちは、大嵐、台風(野分)に対してさえも“歌心(うたこころ)”を持ち合わせていたという、、その風雅さ、我々も少し見習うべきなんではないのかなと、、、・・・

     

         吹きみだし野分に荒るる朝あけの

         色こき雲に雨こぼるなり

          花園院一条(風雅和歌集)

     

    野の草を吹き乱す台風に荒れる明け方、色濃い雲から雨がこぼれ落ちてくるようです

     

    花園院一条は、鎌倉後期の歌人。

    花園上皇(12971348、第95代花園天皇)に仕えていた女房です。

    台風(野分)の、「野を吹き分ける」という原義を生かした技巧と、

    こぼれ落ちて来ると言う、あたかも、天が『こらえ切れなくなった』と感じさせる描写、これが鎌倉時代の歌の特徴、『超現実的心象風景』なのかもしれませんね。

     

    それにしましても、空から滝のように降り注いで来る豪雨に対して我々は、時に“うらめしさ”でありましょうか、久しぶりの雨だったら爽快とも感じるのでありましょうが、台風とともにやってくる大雨には、ただただ心配と不安、そして恐怖、若干の“自然に対する畏敬”、、そんなものでありましょう〜、、たとえ、『超現実的心象風景』の写実と言えども、土砂降りをねぇ、『いろこき雲に雨こぼる〜』なんて、一体どうやったら思えるようになるのだと、ちょっとどころか、かなりの違和感ですよね。女房・一条さんのメンタルは、かなり変わっていたのかな? 推測するに、誠に興味深いところではあります。

     

    彼女にはこんな歌も・・・

     

         草がくれ虫なきそめて夕霧の

         はれまの軒に月ぞみえ行く

     

    草むらに隠れていた虫が鳴き始めたかと思うと、立ちこめていた夕霧は晴れ、軒端の空に月が見えるようになった

     

    野分の歌と相通ずる? いえ、それとも趣きを異にする?? 

    これまで女流歌人に対してあまり感じたことのない雰囲気が・・・

    俄然、一条さんの人と“なり”に興味が沸いてまいりましたよ。

    800年の年月をタイムマシンで遡って、ちょっと見てまいりましょう〜・・

     

    如何なもので?

     

    いやいやもう、大変な時代ですな、

    花園院(上皇)は退位して後醍醐帝の時代、、建武新政へと向かっている時、

    足利尊氏や楠木正成が活躍する戦乱の世も間近、ということで、世の中はかなり“武ばった”気風でございまして、院に仕える女房と言えども、野分ごときで女々しく怖がってはいられない! って感じでありましょうか、一条さんは誠にCoolな眼差し、物事に動じないという雰囲気を持ってましたねぇ〜・・・

    ホンマか?!

     

    一条さんを見てきたかどうかはともかく、

    時代を鑑みるに、『吹きみだし野分に荒るる・・・』は、台風を描写しながらも、その後の戦乱を予見した歌であることは間違いなさそうですね。

     

    そしてまた、

    『草がくれ・・・』の歌は、、

    虫、霧、月、、秋の風物を3つも放り込んで、良夜の描写。いかにも新古今集風と言いましょうか、前後のStoryハイビジョン放送の如くに見えてきそうな、なまめかしさ、月光の明るさは一体どれほどだったのかと、思わず遠くを見つめるような眼差しになってしまいますが、、、

    一刻も早く、霧が晴れて美しい月が見られるように、先の見えない困惑するような時代を脱して欲しい、

    というような“裏読み”も可能なのでは?!

     

    なんとなく、

    現代の、今の状況に通じるところがありそうですね。

     

     

    さてまた、海外からのニュースを少し・・・

     

    Macy’sNew Yorkに本部を置くデパートのメイシーズは、これまで海外旅行に使われていたお金がジュエリーに消費される傾向にあり、ダイヤモンド等の高級品の売り上げが増加したとのこと、、また、Tiffanyも同様のことを言っております、先月1日から25日までの売り上げは前年同期比で僅かにプラスだとの発表をしております。

     

    今年の年末で閉山されるArgyleから、Tenderのニュースも―

     

    Rio Tinto will offer a record-breaking diamond at its penultimate pink-diamond tender as it prepares to close the Argyle mine.

     

    最後から2番目のTenderなんだそうで。

    Argyleと、オーストラリアのPerthSingapore、そしてAntwerpで展示されて、122日に入札が締め切られるとのこと。

     

    ちょっと面白いのが、今年のTenderのネーミング、

     

    The company has named the 2020 collection “One Lifetime, One Encounter.”

     

    これはやはり、『一期一会』と訳すべきなんでしょうねぇ。

     

    それでまだFinalがあるのか?

    そうなんですね〜

     

    Rio Tinto will hold a final pink-diamond tender in 2021 following the closure of the mine.

     

    閉山後の来年に行われるそうです。

     

    なんのかのありながら、ダイヤモンドの世界はホント平和なもの。

    CNNBBCのニュースを見ておりますと、悲惨な光景や非人道的な政府の横暴が目白押し!

    Lebanonの大爆発は、未だその瓦礫がほとんど残ったまま手つかずのままですし、住む場所を奪われた一般市民も一体どうやって生活しているのかと思われるほど。

    ロシアでは、野党のリーダーがプーチンの手先によって毒を盛られ、ドイツに運ばれて何とか命を取り留めた模様。

    旧ソ連のBelarusでは、何十年も大統領をやってきた野郎が不正選挙で再選され、これに怒りを爆発させた民衆の大規模デモが毎日のように行われております。大統領選挙で現職に対峙した女性候補は、逮捕収監を逃れて、リトアニアに滞在中なのだとか。

    香港始め、ウィグル、チベット、内モンゴル自治区、etc・・中国・北京政府の横暴と弾圧は一体どこまで続くのやら・・・・

    そうそう、最近、香港のダイヤ業者と電話で話しておりますと、いきなり相手の声が聞こえなくなって不通になるというケースが何度も。これはきっと、当局が国際電話を盗聴しているに違いないですな、、、香港との会話で、『中国の指導者はホント馬鹿だ!』なんて話したら、どんなことになるのでありましょうね、全く恐ろしいことです。

     

    コロナ戦時下とは言え、全く有り難いことに、日本は平和です、、

    “戦時下の諸々”は、政府がやらなくても、いつものように『現場の力』、なんとかなっておりますしね、結果がほぼ決まっている自民党と野党の党首選は、あたかも春の日だまりのよう。

     

    平和ついでに・・

    できたら、安くて新鮮な秋刀魚(サンマ)を、食したいですねぇ。

     

     

     

     

     

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