Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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五月雨を
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             五月雨をあつめて早し最上川

     

    昨夜の大阪はかなりの豪雨で、雨音で目が覚めてしまって寝られなくなった、という方も多かったのではないかと思います。

    山形県、最上川流域も、今日はさぞや篠突く雨ではなかったかと。

     

    上記の有名な句は、平泉を訪れたのちの芭蕉が、山形に入って最上川の川下りをしようと、天候の回復を待っていた折りに開いた地元の句会で詠んだものとされているようですが、、

    実は、最初に詠んだのは、

     

         五月雨をあつめて“涼し”最上川

     

    だったのだとか。

    ところが、

    句会の翌日だかに実際に川下りをしたところ、激流と難所続きで相当に怖いめに遭って、後に『早し』と書き換えた、、

    確かに、『あつめて早し』の方がよりリアルな感じがいたしますね〜

    最上川を見たことないくせに言うなってね。

     

     

    さて、欧米は『コロナ戦』よりも、『反人種差別戦線』の様相―

     

    先日、英国・Bristolで約300年前の奴隷商人、エドワード・コルストンの銅像が引き倒されて海に投げ捨てられたということを書いたばかりですが、

    同じ英国、オックスフォード大を構成する最古参カレッジの一つ、オリエルカレッジは、論争の的となってきた大学構内のセシル・ローズ像を『取り壊したい』と発表、とのニュースがBBCで流れておりました。

     

    セシル・ローズ(Cecil Rhodes)・・・

    皆さんもご存じのはず〜

    そうですね、読者の皆さんとUKI氏、共通の視点でもって一言で言えば、、

    De Beers創業者。

    過去のこのページにおいて2度や3度は書いているのではないかと。

    おさらいしますと、

    英国生まれの“ローズ少年”は、小さい頃は病弱で先行きを危ぶまれ、避寒地療養が良いだろうということで、英国のケープ植民地(現在の南アフリカ共和国)に渡ったのですな。何年かするうちに、しっかりと健康体となって元気が有り余るほどになったローズ少年、、彼はダイヤモンド鉱に挑んだのでした。運が良かったのか、賢かったのか、多分その両方だったのでありましょう、ダイヤ鉱脈を発見。その後も次々とダイヤモンドを掘り出しまして、どんどん大がかりな掘削に! ついにはキンバリー鉱山全体の主(あるじ)となり、最盛期には全世界のダイヤモンド生産の9割以上を支配。その富の恩恵でケープ植民地の首相に昇りつめた、という御方。

    彼の凄さは、決して富豪の息子ではなかったということ、、

    キンバリーで自らつるはし持ってドカチンやってダイヤを発見したのがDe Beersの第一歩目なのですから。

     

    何故に、そのDe Beers創業者が嫌われる?

     

    英国本国の4倍半にもなる広大なエリアを簒奪した強引な手法は、

    帝国主義と人種差別・植民地主義者の象徴であると、抗議行動を行っている人々は言っておりますね。

     

    何年も前から、“セシル・ローズ記念大学”である南アのケープタウン大学では、

    “Rhodes Must Fallキャンペーンが行われ、ケープタウン大のローズ像は既に撤去されていたのですな。これが最近における一連の出来事でついに本国まで飛び火したということなのですが、、、

     

    それにしましても、

    まあ恐らくは、そうに違いなかったと言えるのでしょうけども、

    客観的な『事実』としては、ローズに何もない訳です。彼は確かにケープ植民地の“王様”であったことは確かだけど、彼がそこに君臨したのは6年間で、その間にやったこととして史実に残っているのは専ら領土の拡大と鉱山の開発、でありまして、そこでは残虐な行為もあったに違いないのだろうけど、具体的にそれを記述したものは何一つない訳でね、ローズが英国植民地の首相だったということだけで人種差別主義者というレッテルを貼られ、没後100年以上経過して後に鞭打たれるというようなことは、果たして100%正義と言えるのかどうか。

     

    これらに関連して、

    オックスフォード大の女性副学長であるルイーズ・リチャードソン教授が、こんなことを言っております。

    "My own view on this is that hiding our history is not the route to enlightenment.

    "We need to understand this history and understand the context in which it was made and why it was that people believed then as they did.

    "This university has been around for 900 years. For 800 of those years the people who ran the university didn't think women were worthy of an education. Should we denounce those people?

    "Personally, no - I think they were wrong, but they have to be judged by the context of their time.”

     

    歴史を隠すことは、啓発への道のりではない。私たちは歴史を理解し、それが作られた背景と、何故人々が当時そう信じていたのかを理解する必要がある。この大学は900年前から存在しているが、そのうちの800年間は、女性が教育に値するとは考えない者たちによって運営されてきた。我々は彼らを強く糾弾すべきでしょうか? 個人的には、彼らは間違っているとは思うけど、彼らは彼らが生きた時、その前後関係によって判断されなければいけない

     

    これは極めて卓越した見解だと思いますね。

    現在の時流に乗って物事の善悪を判断することは正しいと言えるのか?

    現代の物差しでもって過去の事象を断罪することの危うさ、

    過去を今の正義をもってして語るということは、非常に危ういことであると思いますね。

     

    こういうこと、ローズ像をオックスフォードから撤去することは、単に英国の騒動ではありません。

    こんなことがシンプルに正義として行われるなら、我が国だって無事では済まない・・・

    19世紀半ばから20世紀半ばまでは世界は明らかに“帝国主義”全盛の時代、

    日本も欧米列強から狙われている存在でございました。それを跳ね返し、明治維新という革命を行って強靭な国造りを行い、ロシアの野望を退け、2度と列強のターゲットとならぬよう朝鮮半島に“緩衝地帯”を設けたのが1910年の『日韓併合』です。

    この行為は列強の全てから“認知”され、日本からすれば『絶対正義』であり、毎年毎年莫大な予算を投入して朝鮮半島を“文明化”することに努めたにも関わらず、未だ今日、半島の人たちからは大いなる怨嗟の的となっている、

    これは、真っ当な事実を知る大部分の日本人としては如何ともしがたいですね。

    しかしながら、これがローズが南アで行ったことと重なる部分がある・・・

    1910年から1945年までの間に日本が朝鮮半島へ投資した金額は、現在の価値にして数十兆円と言われ、それらのほとんどが持ち出し一方で、ほぼ回収されることなく終わってしまったにも関わらず。

     

    人の良い日本人の大半は、先月からのアメリカの暴動劇や欧米各地の抗議行動を海の向こうこと、まるで日本とは関係なしとして、黒人たちに単純に同情の気持ちを送っている、それはそれで当たり前のことなのかもしれません、

    しかし、

    “関連しそうな”全ての事象を人種差別に結び付けて『論じ下げて』しまうことは如何なものか、、

    『ローズ的』なものを弾劾し始めたら、もうキリはありません、

    Rhodes Must Fallキャンペーンをやっている者たちは、De Beersさえも攻撃対象にするのかもしれない、そして、ダイヤモンド不買運動をするのかもしれない、、と考えると、この一連の抗議行動のバカらしさがハッキリしてくる・・・彼らの行動を肯定すれば、最後には、自国の存在すら否定することになってしまう。

    どうかもっと冷静に物事を見つめてほしいと切に願います。

     

     

     

     

     

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