Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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かきつばた
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          かきつばた 衣に摺りつけ 丈夫(ますらお)の

          きそひ猟(かり)する 月は来にけり

               大伴家持 

     

    杜若(かきつばた)で染めた衣を纏い、狩りに興じる馬上の美丈夫たち。

    家持はこの時、27歳で、宮廷の中の内舎人、見習いのような存在だったのだとか。

    この狩りは、いわゆる『薬狩り』、

    男は鹿の若角を獲り、女は薬草を摘んだ・・・

    額田王の有名な歌、『あかねさす紫野ゆき・・・』も同じ年中行事で生まれたものですね。

    青年・家持は、それより数十年後の参加です。

     

    杜若の花の汁を擦り付け、紫色に染められた狩衣、

    狩りの途中で、汗をかいたり露に濡れたり、森の中の枝で擦ったりで、

    恐らくは“Even”ではなくて相当に“Uneven”、色ムラが激しかったことでありましょう、、しかし、その方が何か艶っぽいと言いますか、趣き深く、お洒落という気がしますね。色んなシーンが想像できそうで、なんとも楽しい〜

     

    ・・・このような楽しいStoryのみで綴りたいのでありますけども、、

    やはりコロナ戦時下、

    さまざまなニュースに心穏やかならぬ日々〜

     

    大正9年と言いますと、

    100年くらい前なのかな?

    と思って、対照表を引っ張り出して見てみれば・・

    大正9年=1920年、

    ちょうど100年でございますね〜

    もったいない・・・

     

    大阪のシンボルのひとつとも言える巨大ふぐのハリボテ

    「つぼらや」が店仕舞を決断したというニュースにショックを受けた府民も少なくはありますまい。

    大正9年の創業。

    ちょうど100歳ということで良い区切りとでも判断したのでありましょうかねぇ、『コロナだけではない』という店側のコメントですが、なんとも勿体ない・・・中身は全く違ったものになってもいいから、誰か表の顔だけでも受け継いで、お店を続けてくれないですかね〜大事な大阪文化のひとつでしょうに。

     

    海外では、

    中国との関係が悪化の一途のオーストラリア、

    モリソン首相は、『中国の脅しには屈しない』と発言。

    う〜ん、穏やかではないですな、お互いに刀の鯉口に親指を掛けたような状態。ことの発端は、豪政府が呼び掛けた『コロナウィルス発生源調査』。中国政府はこれに反発して、豪州産牛肉の輸入制限を発動し、また、豪州産大麦に追加関税を課することになったのだとか。

    だいたいいつも腰砕けと言いますか、腰が入ってないというか、まあ要するに軟弱極まりない日本政府。特に米中には異常なまでに気を使いますからね、豪州政府のような毅然とした態度を取れるのかどうか、非常に心配になりますね。

     

    欧州でもまた、人種差別反対の抗議デモが燃え盛っておりますね。

    英国南西部の港町、Bristolでは、

    Edward Colston16361721)の銅像が台座から引きずり降ろされ、人々に踏みつけられた挙句に海中に投げ捨てられました。

    Colston(コルストン)って、何者?

    奴隷商人だったのですな。

    Bristolの老舗?の商家に生まれて家業を継ぎ、当初はワインやら果物やら生地などの貿易をやっていたのが、いつの間にやら奴隷貿易に関与。それによって財を成し、BristolLondonでインフラ整備に多額の支援を行った、ということで銅像が建ったのですな。

    そりゃ黒人たちの標的にされても仕方ないところではありますけども、

    どうして21世紀の今日まで銅像がそのままになっていたのかと、、、

    確かに英米における人種差別の根は深い。

     

    何かもう心の中が殺伐としてまいりますね、

    気分を変えたい・・・・・

     

     

    『洗心』という言葉があります、

    禅語のひとつです。

    心を洗う、、心に溜まった疲労や良からぬ思いを洗い流して清らかで善なる心持ちになること・・、、、と思っておりましたが、そうではない〜

    「天の声を聞くのに邪魔になるようなことを心から洗い流してしまおう」

    ということなのだとか。

    つまり、予見や期待や固定概念を洗い流して真新(まっさら)な気持ちで物事と向かい合うこと。

     

    そうは言っても、なかなか難しいですね。人間は常に予見し期待し、何事にもイメージして臨むもの。意識せずとも、ずっとそのように生きてきている訳ですから、完璧に『洗心』が可能な人間なんて、ホント余ほど修行を積んだ者に違いない。我々凡人ではとても到達不可能な領域と感じられます。

     

    けれど、過去を振り返ってみてください、

    誰しも、全ての事象に対して『初めて』という時があったはずで、

    それらの中の取るに足らない多くの小さなことは覚えてないけど、その折りの気持ちを未だに忘れずに記憶していることも少なくはないはず・・・・

     

    ・・・ウッキーは、『洗心』という言葉の本当の意味を知った瞬間に、

    初めて高彩度の天然青緑ダイヤと出会った時のことを思い出しました。

    それは、0.6crtGIA付きFancy Deep Bluish Green

    超弩級のBeauty

    20世紀の終わり頃のAntwerpの出来事。

     

    それまで、Blue Green, Green Blue系の100%天然という物にほとんど出逢ったことがなく、あったとしても彩度の低いものでしかなく、青緑系ダイヤと言えば、トリート(放射線処理)のグロテスクとも言えそうな色味の、なんとも気味の悪い物の印象しかなかったものですから、それはもう「この世のものとは思えない」という表現がピッタリするような美しさと感じたのでした。

    そう、これがまさに『洗心』状態で臨んだ結果。

    恐らくは、ラッキーなことに洗心状態であったのは、誰もそのFancy Deep Bluish Greenを『はい、これがれいの・・・』と言わなかったこと。いきなり『まあ見てみろ』と言われてパーセルを開いたら『これ』だった、ということでありましょう。

     

    たいていの商品は見ないうちから予測可能で、何らかのイメージを持たずにはいられないですし、

    この品薄、

    今、予測不能な突拍子もないような希少品と出会えるなんてね、ほぼ有り得ないことでございましょう。

    出会いの感動がどんどん薄くなっていってる日々。

    でも、もし『洗心』状態でカラーダイヤと接することが出来たならば、

    それはまた新たな素晴らしい出逢いになることに違いありませんね。

     

    どうやったらそうなれる??

    『洗心』への手法

    それを考えるだけで、十分に充実した時間を送ることが出来そう!?

     

    『洗心』を考えるうえで重要な言葉はこれかもしれません、、

    『愛心』。

    これまた禅語。

    物、人、地位、名声、etc,,,人間の欲望は一杯あって様々、

    それらに強く惹かれ、それらを強く求める心を『愛心』と言うのですけども、

    仏教の世界では、これを雑念のひとつとして、捨てよと。

    人は、誰かを、何かを、愛さずにはいられない存在でありながら、

    愛は苦しみのもととなるもの。

    だから手放せと。

     

    であれば、、苦しみのもととならない愛なら良いのではないのかと。

     

    ところが、仏教では、『愛』とは、執着することを言うのであると。

     

    執着のない状態で事象を見ること物事を見ること、

    それが『洗心』なのでありましょう。

     

    ウッキーは思います、、

    『愛』の中にある『邪(よこしま)』な部分が、

    我々を『洗心』状態になることを邪魔していると。

    そして、それ(『邪』)が人を苦しめている要因であると。

    しかし、『愛』には必ず『邪』がくっついてくる、『邪』なしには『愛』とは言えない。

    ならば、

    『愛』することなしに接する。

    『愛すること』は、いつでも可能なのではないかなと思います。

    たまには、『愛』なしで、カラーダイヤに接してみるのも良いのではないのかと今ふと思いました・・・

    そう、皆さんもウッキーも、カラーダイヤを愛しすぎているのかもしれません。

     

     

     

     

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