Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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見る人もなき山里の
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    三連休、いかがお過ごしでしょうか。

    『如何も何もないだろう』ってね、おっしゃる方も多いのではないかと思いますが、

    イベントや繁華街に行くことばかりが休みではございませんよ、

    “こんな時”ならではの過ごし方をするのが良い、と言いましょうか、

    こんな時ですから、通常では出来ないことをやってみようではありませんか。

    この前も申し上げましたが、

    ウッキーなんてね、先月の23日、天皇誕生日以来、電車やバスに乗っておりませんよ、すごいだろ! もともと行くとしても、南船場の業者のところか鑑定屋さんに行くぐらいでしたから、そういう用事を全部、『宅配便』で済ませることが何かもう当たり前のようになった観があります、、とにかく何でも送る、そして『お願い、送って〜』、って感じです。ですから、宅配便業者はさぞやまた忙しさに拍車がかかったのかと思って、この前、ヤマトのドライバー氏に聞いたのですが、『いや、別に。Amazonの荷物はアホくらいあるけどな』とのことで、皆さん割とご自身の足を使って動いていらっしゃるのかもしれませんな。

     

    近況といたしましては、、

    そうそう、『源氏物語』、与謝野本をかなり読み進めておりましたところ、何か物足りなさを感じ始めましてね、こりゃどう考えてもオリジナルの文章を何行か飛ばして現代語訳してるぞと、それでもスラスラと行けば問題ないのですが、不明な点、Storyが若干ながら無理があるのでは、と感じる点、何か所か出てきまして、PCで調べたりしているうちに、『与謝野本は“間違いが多い”』なんて言ってるコメントにも“ぶち当たり”、これはやはり世間で評判高く、昭和の時代にかなりの部数を売り上げたという“谷崎本”がよろしいのではないかという結論に至りまして、、、『谷崎潤一郎』訳の単行本の全11巻すべて買いましたーーー!

    Amazonの中古やけどね。

    全部で4,500円でした〜安い!

    これがもう新品のように綺麗でね、久々の良いお買い物と大満足しておりますよ。そして、一昨日から読み初めまして、『そうそう、これこれ』って感じ。読み始めて直ぐに、晶子さんはかなりの部分を“削って”現代語訳していたなと、改めて認識いたしました〜・・・しかし、なんでやろね、どうして省略しないといけないのか、ちょっと分かりかねますね、やはり晶子さんは多忙すぎたのかな、それとも、出版社からの要請か、あまり長いと売れない・・・なんてね。

     

    まあ、追々、“進捗状況”をまた皆さんにご報告申し上げます〜

     

    さて最近は、HPもヤフオクも、出品と言えば、短歌、俳句、詩、小説の中の美文、

    などなどを“駆使”いたしまして、何とか皆さんに感じていただこうと努めておりますけども、

    その“延長”とでも申しましょうか、日ごろウッキーが感じていることを短歌に乗せて語ってみたいと・・・・

     

     

    Let’s Go

     

         いたずらに 過ぐる月日は おもほえで

         花見てくらす 春ぞすくなき

          ― 藤原興風(古今集) ―

     

        ―ただ過ぎてゆく時は何とも思わないのに、

          花を見て暮らす春は少ないものだと思うー

     

    花を見て暮らす、カラーダイヤを見て暮らす、、そういう時って言うのは、いつであっても“春”なんですよね。ウッキーは、皆さんとは違って業者ですから、当然、カラーダイヤを見ると言ってもね、鑑賞という部分は少なくて、どうやって売るか、どうやってこのダイヤの美しさを掬い取る(すくいとる)か、ということを主に考えているわけですけども、やはり美しさというものをパッと見で感じられないことには前には進まない訳で、見た瞬間に『これはダメ、買わないでおく』という結論に達する商品は非常に多いのであります。それでも、多数の商品があるという状況は誠に嬉しいことでしてね、それらをどんどん見て行っておりますと、時間の経過は瞬く間、あっという間に買い付けの一日が終わってしまったということも過去には何度も経験いたしました、、、今は昔〜

    このところの商品の少なさ、、

    悲鳴を上げそうになっておりますよ、

    皆さん方の想像以上と申し上げておきましょう。

    そうなんです、

    “春ぞすくなき”と感じられる時ってね、ホント幸せな状況。

    今は・・・“ダイヤぞ少なき”〜

     

     

       春霞 たなびく山の さくら花

       見れどもあかぬ 君にあるかな

        ― 紀友則(古今集) ―

     

       ―美しい貴女は見ていても飽きることはないー

     

    UKI氏がカラーダイヤの商いを始めてからもう20年以上経過しておりますが、『あきない』ですね、ホント不思議なこと。数えきれないほどの商品を見てきまして、飽きないということはやはりシンプルに“綺麗”であるからでしょう。そうなんですな、綺麗だから飽きない商い。ですから、飽きてしまったアイテムも当然あるわけです、、申し上げましょう〜

     

    まずFancy Black

    これはダメですな、皆さんも単純に物珍しさで買った方もいらっしゃるに違いないけど、『まだ』という人はおやめになった方が賢明です。

    Fancy Blackの画像はホント簡単なのですよ、デジカメで撮って、PCの中で『色を削除』、これで終わり。ピント合ってるか、明暗はどうだ、暗すぎやしないか、光源のライトが強すぎるのでは、、なんてことを全く気にしないで良い、ただ色を消す、色がない透明感もない反射がない、これがFancy Blackの正体です。

     

    次に、Fancy BrownなどのストレートBrown系、

    これが何故ダメなのかと言いますと、ほめる言葉が思いつかないのですね、綺麗な言葉が乗らない、歌を乗せられないのです。だから、飽きてしまいました。

     

    そして、淡い黄色、Very Light YellowLight Yellow

    これらは綺麗なのも少なくはないのですけども、、時おり感じておりました、淡い黄色は広義ではカラーダイヤであるが、厳密に言えば違う、若いころ、ひょっとしたら今でもそうなのかもしれないけど、無色透明ばかり買い付けしていた頃には、Very LightLightの黄色を“そんな風”には呼ばなかった、、単に『色甘』と言ってたんですよ。『色甘(いろあま)』とは、本来、DEFGカラーのメインItemから外れる物のことで、Hカラーから下を指していたのですね、そこには、『IだろうがKLだろうが、Very Light Yellowであろうが、なんでもいいけど、とにかく“使えない”』、という意味があったのです。それがどういう訳か、いつの間にやらUKI氏たち自らVery Lightだの、Lightだのと言う“位”をつけて「市民権」を与えてしまった・・・・今から考えると、これは大きな間違いだったと、気が付きました、、決してUKI氏一人の責任ではないですけどね、、、そう、良く考えてみると言いましょうか、しっかりとYellow系のダイヤを観察してみれば、現在のFancy Yellowあたりの色味と彩度をVery Light Yellowとすべきなんですよ。そして、現在のFancy Vivid YellowFancyクラスからIntenseですね。いくらYellowがたくさんあると言ってもね、どうも現在のFancy Vivid Yellowの色味と彩度には納得ゆかないことを多々感じております。本当のVividなんてね、PinkBlueのことを考えてみるまでもなく、もっと“華々しい”もんじゃないかと。

     

    蛇足ではありますが、

    過去に何度も申し上げておりますが、

    Fancy Whiteもおやめになった方が良いと思います、

    これは取り扱ったことがないけど、単に“極度な曇り”というだけの物、GIAがそんな物にカラーグレードを与えたこと自体が間違っております。

     

     

       神代には ありもやしけむ 桜花

       今日のかざしに 折れるためしは

        ― 紫式部(新古今和歌集) ―

     

    ―どういうことか、初夏に行われる葵祭の日まで残っていた桜の花、それを勅使の少将の冠に差すためにお与えになる。こんなことは神代にはあったものだろうか。それにしても稀有なことであるー

     

    京都三大祭りのひとつ、葵祭は旧暦では4月中、現在では5月15日の年中行事です。

    しかしまあ、そんな折りにまで桜花が残っていたなんて、よほど冬の寒さが厳しかったのでありましょうか、いずれにしても、紫式部も驚くほどの出来事・・・

    初夏に見る桜花はどんなものでありましょう。ちょっと想像がつきません。手折って冠に差しこんでも、その日のうちに散ってしまうに違いないですね。なんとも儚い。

    神代には存在したかもしれない、伝説上の存在、

    そういうものとの出会いがあったら、、どんなにか興奮することでありましょう、

    例えば、Fancy Greenish Blueの、Greenishを取り去ったBlue・・・

    それって、Fancy Blueじゃないの?

    いえ、ちょっと違うのですね、少し違うのです。

    また、Fancy Purplish Pinkの、Purplishを取り去ったPink・・・・

    それって、Fancy Pinkやろ!

    いえ、わずかに異なる。

    意味不明。

    そうですね、これこそカラーダイヤ屋の意味不明なつぶやき。

    しかし、

    Fancy Grayish BlueからGrayishを取り去ったBlueがどんな色かと言いますと、

    それはもう紺色のような色なのですよね、どう考えても。

    そして、Fancy Orangy PinkからOrangyを取り去ったPinkがどんなものかと言えば、どこまで行ってもやはりOrangyの枠の中から抜け出せない、みたいなね、

    それはそれで良いと言いましょうか、現実の世界では“南アもの”Pinkがそんな感じで、それはそれはもう、ウッキーも大好きな色味で、艶もしっかりでありますが、やはりPinkダイヤなんですよね、そう、ホントPinkダイヤです、とことんPinkダイヤ、大そう美しい!

    それで何が不満なんだ?!?

    そこです、この世界、ファンシーカラーの世界というのは、あくまでもFancyであらねばならない、Fancy(幻想)を常に追い求めてこそ、現実に存在する色味に対して批評が可能となる、、、という気がしております。

    そこで、色々と想像いたします、Fancy Greenish BlueからGreenishを抜いたピュア中のピュアFancy Blueの色味を、Fancy Purplish PinkからPurplishを抜いたピュア中のピュアFancy Pinkの色味を。

     

    夢の中で紫式部と会って、彼女に聞いたら、

    『ああ、それやったら、こんなお色どす』、と指さし示してくれるのでありましょうか〜

     

     

         見る人も なき山里の 桜花

         ほかの散りなむ のちぞ咲かまし

          ― 伊勢(古今集) ―

     

    ―こんな寂しいところに咲いて、誰も見てくれない山里の桜よ。いっそ、ほかの花がみな散りつくした後から咲けばよかったのにー

     

    あえて何とは申しませんが、綺麗なのに、価格的にもそんなに高くはないのに、あまり注目されないと言いますか、我々も理由がわからないほどに“不人気”というItemが常にあります。“それ”は、手を変え品を変え、色々とトライしてみても、やはりダメ。そういう商品が、「日の目を見る」というこが絶対にあると信じておりますが、そうなったらそうなったでまたちょっと恐ろしい状況なのかなと言う気もしないでもない、“そんな日”が到来したならば、カラーダイヤを取り巻く環境は相当に厳しいに違いない、、、海外の業者に『あれほしい、これが良い』、とかってね、言える訳などなく、“あてがいぶち”〜

    『ほれ、今月はこれ売っておけ、売れねば、来月は何もないぞ』、とかって言われてね、

    『そんなこと言わねえで、おねげーしますだ、、』、とかって、額を地面にこすりつけるように懇願・・・・う〜考えたくもない!

     

    しかし、一方で、こういうことも言えると〜

     

          今日こずは 明日は雪とぞ 降りなまし

          消えずはありとも 花と見ましや

          ― 在原業平(古今集) ―

     

    ―私が今日こなかったら、明日は雪のように消えていただろう。たとえ、消えなく とも、美しい花として見られるだろうか(見られはしない)―

     

    プレイボーイ、業平さんならでは、と言えそうな歌ですね。もちろんのこと、花=女性、でありまして、もてない男としましては何かムカつきますね〜。

    求められてこその花、求められてこそダイヤモンド、

    注目もされず、相手にされず、それがどうして花なのだ、ダイヤなのだと。

     

    でもね、上記の業平さんの歌は、なんのかの言いながらですな、結局、“別嬪さん”と思って来ている訳でしてね、来た以上、偉そうに理屈こねるなとも言いたいですな。そう、結局、ダイヤにしても結果でしか判断できないというところがあります・・・

    全て市場が決めるのでありましょう。

     

     

    最後に、もう一つ・・・・

     

    まてというに 散らでしとまる ものならば

    なにを桜に 思ひまさまし

          ― 読み人知らず(古今集) ―

     

    ―散ることを待ってくれという要望に応えてくれるのであれば、何を好き好んで桜を愛するものか―

     

    ホントその通りで。

    皆さんがカラーダイヤを愛してくれるのは、カラーダイヤがどんどん減少して、あるItemに関して、その存在そのものが危ぶまれてきたからですね。

    こういう状況の折であるからこそ、ウッキーのような存在が必要なでありましょう〜

     

    頑張りま〜す

     

     

     

     

     

     

     

     

     

       

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