Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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ラグビー World Cup
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    ラグビーWorld Cup開幕。

    連日の熱戦を熱く熱くご覧になっている方も多いことでしょうね。

    UKI氏も、開幕直前までは『あまり・・・』と、無関心ではないにしろ、それほど心待ちにしてはいなかったのですけど、いざ開幕という瞬間から“にわかファン”に! 日本対ロシアの開幕戦はもちろんのこと、その前に行われた開会式の模様もじっくり。ニュージーランド対南アのゲームでは、試合前の儀式、れいの“ハカ”にいっそう心を躍らされ、プロ野球がつまらなくなってしまっておりますので、もうほとんどラグビー‘一色’という感じ〜

     

    一体何にそれほど??

     

    頑強とか屈強、強靭と言ったような言葉ではとても表現できないような凄まじいばかりの肉体のぶつかり合い、もし自分があの中にいたら1試合で何回死ぬのだろうとかってね、思わずにはいられませんし、防具を一切着けない中での強烈な肉弾戦を全く恐れない剛毅で剛直なメンタルにも大いに敬服いたします。

     

    そしてやはり、ラグビーならではの“ノーサイド”の気質でしょうかね、ゲーム終了時の爽やかな交歓風景、サッカーでは有り得ない独特の空気感、これも大きな魅力と感じます。

     

    イタリア、ナミビア、ニュージーランドの選手たちは試合後、満員のスタンドに向かって‘90度のお辞儀’をして応援への感謝の気持ちを表してくれましたし、流石に我が国、と意を強くするシーンの数々も・・・・

    アイルランドの国歌演奏時に、スタンドの日本人の若者の一人が英語の歌詞のメモを持って唱和しておりましたし、何よりも驚いたのが、ウルグアイのマスコットボーイとして選手と一緒に入場した日本人の小さな少年が、ウルグアイ国歌を事前にしっかりと記憶して選手と一緒に歌ったこと。これがウルグアイの久しぶりのWorld Cup勝利に大いに貢献したのではないかと話題になっておりましたね。

     

    1カ月半にも及ぶ長丁場、World Cupはまだ序盤、

    これからも幾多のドラマが待っていることでありましょう・・・

    しかし、、決勝が112日なんてね、完全に季節が変わってもう晩秋やないですか、なんか変な感じがするね。

     

    日本の次戦は世界ランク1番のアイルランド、

    ということで、いやがうえにも力が入りますね。勝てるとは思えないけど、前回の日本は南アを倒すという“ジャイキリ”を演じましたから可能性は1割くらいはありそうで、ならば『当たって砕けろ!』、ダメ元でガンガン行ってくれることを期待したいですね。

     

    ところで、このアイルランド、ヨーロッパの中では恐らく一番と思われる親日国であること、ご存知でしたか?

     

    アイルランドは、数世紀にわたって英国の植民地だったのですな。独立したのが1938年で、英連邦から離れて共和制に移行したのが1949年。

    ところが、英国とアイルランドの関係は、宗主国と植民地と言うよりも地主と小作人と言った方が正しいと言われるほど、アイルランドにとって過酷、苛烈なものであったとか、、まあ要するに、アイルランドは英国にとって食糧庫、戦時等の困った時には必ず略奪に近い状態、根こそぎ持って行くような搾取の対象だったということで、アイルランド人の英国に対する恨みつらみは半端なものではなく、1941年に日本が英米に宣戦布告してアジアの英国領を次々と“解放”し、マレー半島において英軍司令官を捕虜にした時にはもうアイルランド国中が大喝采、お祭り騒ぎだったそうですな。

     

    司馬遼太郎の昭和の終わり頃の著書、『愛蘭土(アイルランド)紀行供戮砲皺宍のような記述があります・・・・

    「(アイルランド大統領官邸に招かれ)、、始終気になることがあった。すわっている私の左手に飾り棚があって、そこには署名入りの(昭和)天皇・皇后両陛下のお写真がかざられているのである。私が日本人であるということで、この日、とくにこのように心くばりをされたのかとおもった。そのことを小高大使に話すと、いや、そうではないのです、いつもそうなんです、ということだった。小高大使が各国の大使ととものこの間にまねかれたときも、お写真がかざられていたというのである」

     

    当時のアイルランドの大統領、ヒラリー氏は、司馬遼太郎に、来日して能と狂言を見て大いに感動したことなどを熱心に話しし、アイルランドを代表する作家、ノーベル賞受賞者でもあるイエイツもいかに能を愛したかを語ったとのこと・・・・・

     

    しかし、、と司馬遼太郎は続けて書く、

    『そういったことを“なま”で受け取るべきではない』、『大統領のかたわらにあった(両陛下の)お写真も、大統領が感じつづけて来ている何事かの象徴なのであり、何の象徴なのかをせんさくするよりも、むしろ、アイルランドの演劇を読みこんだ上で、あくまで感ずべきなにごとかであるらしい』と。

     

    アイルランドの演劇とやらはちょっと縁遠い気がしますけども、ラグビーで十分感じさせてもらえそうと思いますね。そう、歴史的なことを背景にした諸々を理解してアイルランドや英国を見るのはちょっと重たい気がしますし、日本人にとっては『どうでもいいこと』、それよりも、ラグビーは遥かに饒舌という気がしております、、

    英国が3つに別れ、イングランド、ウェールズ、スコットランド、それぞれのチームがWorld Cupに登場してくるという不可思議。まあこれはサッカーでも同様なんだけども、ラグビーは何かいっそう“それ”が顕著なように感じ、ニュージーランドやオーストラリアというような強豪は別に存在しているものの、英国3チームにアイルランドを加えた4チームを中心に展開しているかの“rugby world”、彼らの国、英国圏の風土と文化を少し勉強してゲームを観戦すれば、なにかもっと深いものが見えてきそうな気さえしてまいります。

     

    丸山薫(18991974)の『汽車に乗って』という昭和10年の詩があります〜

     

      あいるらんどのような田舎へ行こう

      ひとびとが祭の日傘をくるくるまわし

      日が照りながら雨のふる

      あいるらんどのような田舎へ行こう

      車窓に映った自分の顔を道づれにして

      湖水をわたり 隧道(とんねる)をくぐり

      珍しい顔の少年や牛の歩いている

      あいるらんどのような田舎へゆこう

     

     

    丸山薫がアイルランドへ行ったということはないと思いますね、アイルランドの優れた作家の作品に触れて書いたに違いない作品。

     

    もし我々が何か閉塞感を感じることになった場合、(ラグビーや)アイルランド的なものが何かそれを晴らす役割をしてくれるという気がします(司馬氏談)。

     

    そう、難解だけど、またイエイツを読もうか〜と思ったりしております。

     

     

     

     

    | ukitama | - | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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