Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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七夕
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    七夕の夜に夜風を書物にあてて湿気を取ったというところで「文の月」、

    梅雨真只中の現代では、夜風もまた雨の匂いがしてそうで、六月の水無月、八月の葉月とともに大きな違和感の呼称ですが、

    最近では、ちょっと疎遠になっている人に、手書きの暑中見舞いを送りましょう、ということで「文月」、なのだと言ってる人も・・・いやホンマに、それは良きこと。皆さんも是非、この新しい??習慣を身に付けてください。

     

    UKI氏は??

    当然ながら、と言いたいところですけども、悪筆UKI氏の手書きの文字なんぞ読めたものではないと、よく言われておりますのでね、もう少し字の練習をしてから書いてみたいと思っております〜・・10年後くらいになりそう。

     

        浪華がた 浮標ごとに 火をさせる

        海の上なる 天の川かな

            ― 与謝野晶子 ―

     

     

    “浪華がた”は大阪湾、大阪港のことですね。船の進路を示す澪標(みおつくし)に火が灯されている風景。空を見上げれば、雄大な天の川が・・・

    晶子さんの日ごろの歌とは違って、まるで色気なしではありますが、

    現在の大阪湾でも同じような夜景が見られるのでしょうか。ちょっと分からないけど、澪標の灯火も天の川も、クッキリとは見えないでしょうね、夜間の照明が多いですから。晶子さんの生きた時代、そんな大昔のことではないのに、1,000年前の風景にも感じます。

     

    千年前、平安朝の七夕は旧暦の七月、さぞや涼しく良い季節、と思いきや、、

    枕草子の第三十三段にこんな文章が〜

     

    『七月ばかり、いみじう暑ければ、よろづの所あけながら夜もあかすに、月のころは、寝おどろきて見いだすに、いとをかし。闇もまたをかし。有明はた、言ふもおろかなり。』

    ― 七月の頃は酷く暑いので、どこもかしこも開け放して夜も明かすのだが、月のある頃は、ふと目覚めて外を眺める、その風情が素晴らしい。月のない頃にもまた違った趣きがある。有明の月の素晴らしさは、とても言葉に尽くせたものではない ―

     

    ・・・と、書き出しは極めて真面目なのでありますが、その後の描写は現代なら“非常に乱れた”という表現になる御所内部の光景、、

    位の高い女官が寝泊まりしている部屋では、先ほど男が帰ったばかりという風情の女が、袴(はかま)の紐が長々と伸びた状態で上着を引っ被って寝乱れている。御所の清涼殿に詰めているはずの殿上人(高級官僚)の男が、外から(女の家から)戻って来て自分の部屋に行こうとして女官の部屋が開いているのに気が付き覗き込み、『未練たっぷりの朝寝ですね』、なんて声を掛ける。女は、『露の置くより早く帰ってしまった人が憎らしい』と答える。そうこうしているうちに、男が徐々に女に接近し・・・・ややっ、お互い相手を代えて再度“♂♀”の開始か?! と期待に胸を膨らませた瞬間、周囲から何人もの人が起き上がる声が聞こえ、、男はバツ悪げに去ってゆく〜〜清少納言はガッカリ??! 

     

    オリジナルの文章では次の表現が特に白眉。

    部屋の中に侵入してきたばかりではなく、異常接近の男に対して、

    『・・・あまり近う寄り来るにやと、心ときめきして、引きぞ下るる・・』

     

    (期待と不安で)ドキドキしながら、後ずさり〜嗚呼、どうしよう、こんな早朝からワンラウンド?! 

    心が騒ぐ女官の表情が見えるようですな。

    古典も時にはexciting

     

    さて、旧暦の頃とは違って、天候に恵まれないことの多い七夕ですが、

    七夕の行事は色彩豊かで良いですね、雨天曇天の中にこそ、笹の葉の緑と色とりどりの短冊が映えるという気もいたします。

     

        久方の 棚機つ女(め)は 今のかも

        天の河原に 出で立すらし

          ― 良寛 ―

     

    織姫は今も彦星を待って天の川の河原に立っているようだ・・・

     

    小学生のように、短冊を付けたりはしないでしょうけど、

    皆さんが願うとしたら何なのかな。

     

    ウッキーはですな、、カラーダイヤの直径1.3mmくらいのマルチカラーのメレを大量に使って、時計バンドの倍くらいの幅のメンズの“天の川”バングルを作ってみたいですなぁ〜、きっと職人もノリノリでやってくれることでありましょう〜、、地金は純プラチナで。天の川の両サイドに位置するデネブ、ベガ、アルタイルの位置には、0.3crtくらいのFancy Vivid BlueFancy RedFancy Vivid Greenを留めましてね、趣味悪―――と言われても、『凄いやろ!』と誇示!

    多分、誰にも尊敬されないでしょうけど、

    七夕の夜、一夜だけでいいですから、これを着けて、、、

     

    甲子園のネット裏最前列で野球観戦や!

    きっとテレビ映りも良い事でありましょう〜・・・

     

    くだらん・・

     

    さあ、皆さん、夢のあること考えましょう。

    ウッキーの夢想はあまりにもセンスなくて非現実的ですが、

    美しいカラーダイヤで是非ジュエリーをお作りください。

     

    最近の皆さんからのお便りは、価格が高いとか、値上がりが激しいとか、思っている物がない、、、等等negativeなことばかり。そう、、確かに安くはありません、カラーダイヤは無色透明のダイヤに比べて圧倒的にモノが少ないのですから。

     

    しかし、最近のカラーダイヤが、かつての物と比較してカラーが劣っているということは全くありません、いえ、ウッキーは21世紀初頭よりも現在扱っている商品の方が、良い色味の物が多いと感じておりますよ・・・

     

    例えば、Fancy Vivid Purplish PinkFancy Intense Purplish Pink

    これらの発色のClearなこと、華麗度合い、生地の良さ、もちろん上位10%に入るようなハイレベルな物ですけども、十数年前に輸入卸していた時にはほとんど見かけなかった冴えた色味という気がしております。惜しむらくは、0.2crt以上の商品があまりないのですけどね。

     

    Fancy Intense Green Blueもそうです。

    21世紀初頭においては、Green Blue, Blue Green系は、『天然』表記が付かないことが多かったせいもあり、『天然もの』は非常に限られた存在。物の良し悪し、カラーの優劣に言及できるほど量がなく、ただモノが有りさえすれば良かった、、そういう時代だったのです。

    それから考えますと、現在は隔世の観。少ないとは言え、常に何個かの美しい青緑ダイヤが手元にある!

    これで、高いどうの言っているのはちょっとおかしいと思いますね。

     

     

    かつては、これらのような《特A級》のFancy Intense Green Blueや、

    Fancy Intense Purplish Pinkは、あまりなかった。

     

     

    このように書きますと、またpositiveにもnegativeにも鋭く反応する皆さんは、どこかで新たなカラーダイヤ鉱脈が発見されたのかと誤解されることでありましょうが、そんなニュースは入って来ておりません。

     

    最近の美しいカラーダイヤの理由を推測いたしますと、

    当然ながらCut & Polishの技術の進歩がありますね、特にPolishの良し悪しでかなり変わってくるのがダイヤモンド。これは大きいと思います。

    それと、ダイヤを原石で買って研磨して輸出している業者たちの意識の変化でありましょう。以前は、もうとにかく歩留り重視、やたらとクッションカットばかりをCutしてね、『もう、ええ加減にせんかい』と、ウッキーたちが文句を言っていたのがようやくここに来て実を結んだという・・・

    そう、0.2crtのクッションカットを作るよりも、0.12crtあたりのオーバルやペアシェイプを作った方が余ほど早く売れるし、原石1個あたりの利益は歩留り重視した時とそんなに変わらないと思います、ウッキーたちは口酸っぱくしてこれを海外業者に言うてきたのですね・・・・

    クッションカットにしますとね、どうしても『色味が重たくなる』。発色がスッキリしない、色的には非常に濃いものになりますけどね。恐らく、以前に0.2crtのクッションカットにして、そのカラーグレードがFancy Deep Pink等になっていた物が、0.12crtほどのペアシェイプにすることによって、透明感に優れたFancy Intense Purplish Pink等になるようになったのではないかと。

     

    かと言って、決して美しいカラーダイヤの原石が増えているということではありません、念のため。

     

    どうか皆さん、限りある美しいカラーダイヤ、

    向き合って、『ハッ』となった瞬間が決め手です。

     

    七夕の夕に良い出会いがありますように。

     

     

     

     

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