Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
<< G20 | main | 言葉狩り >>
Rapaport News June 2019
0

    さあ、7月。

    暑い夏になって商売も熱くなれば良いのですけどね。

    大いに期待しております。

     

    今日は、カラーダイヤではなく、無色透明の商品の情況をお伝えいたします。

    627日付RapaportWeekly Market Comment 、『週観』です。

     

    ・・・・・

     

    まず、ラウンド・ブリリアントの情況。

     

    Sentiment weak amid ongoing liquidity concerns. Polished production reduced by estimated 30% in 2019 due to high inventory, sluggish demand and tight manufacturing profits.

     

    流通に力強さが感じられないという情況が懸念される。

    2019年(今年の上半期のことか?)、在庫が多く、需要が低調でダイヤ研磨業者の利益が低迷する中、ダイヤモンドの研磨量は30%減少していると推定されている。

     

    Recent rough-price cuts not enough to reboot the market. De Beers June sales slump 33% to $390M, 1H sales -18% to $2.4B. 

     

    最近の原石の値下げは、市場を再起動させるには不十分であり、De Beers6月の売上は33%減の3900万ドル、上半期の売り上げは24億ドルと推計される。

     

    Quiet Hong Kong fair highlights show fatigue and cautious Far East demand as geopolitical tensions fuel economic uncertainty. Gold rallies +8% to $1,402 an ounce (June 1-27) as investors seek assets with store of value.

     

    Belgium May polished exports flat at $1.2B, rough imports -16% to $761M. India May polished exports -15% to $1.9B, rough imports -35% to $1B. Tara Jewels files bankruptcy. 
     

    政治的な緊張が経済面にも不確実性をもたらし、静かな香港ジュエリー・フェアは、疲労と慎重な極東の需要を示しただけであった。投資家は、資産の保全を図るため、金地金価格は8%上昇し、1オンス$1,402に回復した。

     

    ベルギーの5月の研磨済みダイヤモンドの輸出額は、横ばいの12億ドルで、原石の輸入はマイナス16%76,100万ドルであった。インドの研磨済みダイヤモンドの輸出は、15%減の19億ドル、原石の輸入は35%減の10億ドルであった。なお、Tara Jewelsが倒産の申請を行っている。

     

     

     

    Fancies (変形もの)の情況。

     

    Fancy shapes soft, reflecting slowdown in high-end demand. 3 to 8 ct., I-K, VS-SI1 moving better than rounds as dealers and consumers shift to lower price points. Well-known brands are paying the strongest prices, as are buyers with specific requests.

     

    高級品の需要の減速を反映して、変形物の市況も弱含みである。3crtから8crtsIからKカラー、VSからSI1は、販売業者や消費者が低価格帯の商品に移行したことで、ラウンド・ブリリアントよりも販売が好調となっている。有名ブランド店や、特定の注文を受けたバイヤーが最も良い価格を出して買っている。

     

    Ovals for fashion jewelry moving well, especially VS2-SI2. Demand for Radiants and Emeralds down. Marquises and Princesses weak despite reduced manufacturing. US sustaining market for commercial-quality, medium-priced fancies under 1 ct. Chinese consumers seeking fancy shapes at better prices. Off-make, poorly cut fancies illiquid and hard to sell, even at very deep discounts. 
     

    ジュエリーの需要が高いのはオーバルのVS2からSI2で、ラディアントとエメラルドカットの需要は下がっている。マーキースとプリンセスカットの需要も、それらの研磨が減少しているにも関わらず弱含みである。1カラット未満の流通に適した中価格帯の商品はアメリカによって支えられている。中国の消費者は、それより上の価格の変形物を探している。形の良くない変形物は、価格を大きく下げても販売が困難である。

     

     

     

    アメリカ市場の概況

     

    New York market slow ahead of summer break: Diamond Dealers Club to close June 28 to July 9. Steady flow of memo calls, but jewelers not buying for stock.

    1 ct., G-J, SI-I1, RapSpec A3+ selling well.

    Bridal supporting retail sector during wedding season, but concerns consumers are reducing engagement-ring spend.

    Vintage designs popular and selling better than modern styles. 

     

    NewYork市場は、628日から79日の間に閉じるDiamond Dealers Clubに先んじてスローな動きであった。業者間取引では、専ら委託での商品の動きが活発で、宝石商は在庫としては商品を買わない。

    1カラットのGからJカラーのSII1RapSpec A3+の物が良く売れている。

    結婚シーズンで、Bridal市場にも注目されるが、消費者が婚約指輪への支出を減らしていることが懸念される。

    年代もののデザインに人気が出て、モダンなスタイルの物よりよく売れている。

     

     

     

    ベルギー市場の概況

     

    Polished trading quiet, as dealers return from disappointing Hong Kong Jewellery & Gem Fair.

    Suppliers cautious about giving credit, and are offering better cash prices.

    Stable demand for 1 ct., G-I, VVS, RapSpec A3+. Ovals and pears improving, but other fancy shapes weak.

    Rough market cautious after De Beers sight, with rough below 4 ct. selling at a loss among dealers. 

     

    業者間での研磨済みダイヤモンドの取引は閑散としている。これは、香港ジュエリー・フェアから戻った業者たちが大いに失望しているからである。

    売り手は、買い手に対して与信を与えることに慎重で、現金での売買が打診され、それに対してより安い価格を提示している。

    1カラットのGからIカラー、VVSRapSpec A3+の需要が堅調である。オーバルとペアシェイプの需要は改善されたが、他の変形物は弱い。

    原石市場は、4カラット未満の原石の販売で損失が出そうということで、De BeersSight(定期的供給)のあと慎重である。

     

     

     

    イスラエル市場の概況

     

    US-focused memo houses doing well. 1 to 3 ct. goods in demand: the lower the clarity, the better the market.

    Large-stone dealers uncertain as they struggle to maintain price levels.

    Suppliers to Far East lacking orders, with Hong Kong show doing little to boost sentiment.

    Top-make fancy shapes hard to find.

    Rough dealers cautious. 
     

    アメリカ市場に対しての委託商品が良く売れている模様である。1カラットから3カラットの物に需要があり、低いClarityの物ほど良い。

    大きなサイズの商品は、価格の維持に苦労しており、それらを扱っている業者の情況は不安定である。

    極東からの注文は少なく、香港ショーは意欲をかき立てるものではなかった。

    変形物の一番手の形の良い物は見つかり難い情況である。

    原石取引業者はより慎重になっている。

     

     

     

    インド市場の概況

     

    Sluggish activity and weak sentiment amid persistent bankruptcy rumors.

    Buyers looking for bargains and sense suppliers are under pressure.

    Cutters despondent due to low profitability, even after rough-price cuts. Manufacturers reducing production or shifting to low-cost items to keep workers occupied.

    Polished inventory levels high, but shortages emerging in popular categories such as top-make SIs (3X, no-fluorescence).
     

    いくつかのダイヤモンド関連企業の倒産の噂がある中、ほとんどの業者の動きは低調であり、意欲的になる者は少数である。

    バーゲン商品や安売り業者を探しているバイヤーはプレッシャーを感じている。

    ダイヤ研磨業者は、原石価格が値下がりした後でも、低い収益で落胆している。

    研磨職人を雇用し続けるため、ダイヤモンド研磨業者は、低い原価の商品を取り扱うようになっている。

    研磨済みダイヤの在庫レベルは高いが、人気の高い商品、3EXで蛍光性のないSIというような商品は品薄である。

     

     

     

    香港市場の概況

     

    Last week’s show very quiet.

    Dealers more interested in larger September fair, but maintaining cautious outlook for 2H.

    Political protests and trade war affecting business, with Chinese buyers staying away. Dealers focused on dossiers, with steady demand for 0.30 to 0.50 ct., F-J, VS-SI, RapSpec A3+.

    Jewelry retail slowing after solid fiscal year ending March 31.

     

    何度も書いているが、先週の香港ジュエリー・ショーは誠に閑散としていた。

    業者たちは、より大規模な9月のフェアを期待しているが、今年の下半期もまた慎重な市況が予測される。

    香港住民の政治的抗議行動と貿易戦争は、ビジネスに大きな影響を及ぼし、中国本土からのバイヤーは去って行った。

    それでも、0.3crから0.5crtの、FからJカラー、VS,SIRapSpec A3+の物に対しては底固い需要がある。

    宝石店は、331日までの会計年度までは堅調な売り上げだったが、その後は良くない。

     

     

     

    ・・・・・・・

     

    ということでございまして、、

    無色透明の世界はちょっと大変ですな、世界的にね。

    6月の香港ジュエリー・フェアは全く良くなくて、それ以降また一段と市況が冷え込んでいるということですな。

    ここ数年というもの、世界市場を牽引してきたインドの業者で倒産が出始めているという暗いニュース。中国本土もかつてのような勢いなく、結局、またアメリカ頼りのダイヤモンドの世界に戻っているのかなという気がいたします。

     

    連動しているようで、無色透明のダイヤとは全く関係ないカラーダイヤの世界。

    結局、無色透明のダイヤモンドは一部を除いて“ダブつき”気味というか、過剰生産なのでありましょう。

    “常に足りない状態”のカラーダイヤと比較しますと、ホント“別物”という気がいたします、、

    こうなって来ると、見かけが単にColoredColorlessというだけではないようにも感じます、

    別の鉱物、いえ、種の違う物、

    木と草ほどに違う存在ではないのかなという気がしておりますよ。

     

     

     

     

    | ukitama | - | 16:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://blog2.colordiamond.co.jp/trackback/912
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << December 2019 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + ARCHIVES
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE