Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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なよびかに
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    週間予報を見ていると、どうやら今週末から梅雨入りのようですね。今日はまだ関東から西では晴れているところが多いのに、UKI邸界隈はどういう訳か雨模様、ホント不思議。お天気情報サイトの雨雲レーダーでもこの辺りだけしっかり。これがまた晴れてきますと、早くもムシムシとした気候がやってくるのですね、今からウンザリ。

     

    こんな折りには真夏のことを考えるよりも逆に冬のことを!

    という訳で、今日は中原中也の『生ひ立ちの歌』を眺めておりました。

    オリジナルは11の部分から成っておりますが、長くなりますので、4つの部分のみを抜粋・・・・・

     

            幼年時 
         私の上に降る雪は 
         真綿のやうでありました 

     

           十七ー十九 
         私の上に降る雪は 
         霰(あられ)のやうに散りました 

     

           二十四 
         私の上に降る雪は 
         いとしめやかになりました……

     

           私の上に降る雪は 
         いとなよびかになつかしく 
         手を差し伸べて降りました 

     

     

    上記のような詩を好きかと聞かれましたら、考えるまでもなく答えはNoなのですけども、中原中也の超繊細なSuper Sensitivityを認めない訳にはゆきませんね。

    自分自身の短い生涯を描写したと思われる詩。

    それでも、“いとなよびかになつかしく”という部分をひときわ美しく‘見せたい’がために、それまでの部分を描いたとも感じさせます。

     

    “なよびか”・・・

    日本語は難しいですね。この歳になっても、まだ知らない言葉と毎日のように遭遇します。

     

    「なよびか」は、心地良く柔らかいこと。

    辞書で見ますと、『源氏物語』によく現れる言葉である、ということで早速検索してみました〜確かに直ぐヒットいたしました、、、

    第二帖『帚木』、

    いといたく世を憚り、まめだち給いける程、なよびかに、をかしきことはなくて

    ―自重して真面目な源氏は、恋愛には疎かった・・・―

    アホな、どのへんがじゃ!

     

    ちょっと違う気がします〜

    気を取り直して、中原中也の詩を再度見てみましょう、

    『なよびかになつかしく、手を差し伸べて』、

    擬人法を用いて、手ざわりや肌ざわりの柔らかいこと、人の振舞いや性質についてにも思いおよんでおりますね。

     

    中也ならきっと、カラーダイヤを見ても“なよびか”と感じてくれるに違いない、、

    それは何なのだろうと、ふと思いましたところ、ウッキーの頭に浮かんだのは、、

    高彩度のGreenish Blue

    どうしてなのか良く分からないけど、

    それはやはり、水無月に中也の雪の詩を味わったから、でありましょうか。

     

    Fancy Greenish Blueの上に降る雪が、

    いとなよびかになつかしく、

    手を差し伸べるように降りてとける、

    のが、見えるような気がします。

     

     

     

     

    | ukitama | - | 14:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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