Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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大塚美術館
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    この前の“紅白”で米津玄師が歌った場所ということで、にわかに“全国区”になり、入場者数が5割増しになったという徳島の大塚美術館へ、行ってまいりましたよ〜

     

    米津玄師は今や若い世代の半端ない支持を集めているシンガーソングライターなんですな。ウッキーは全く知らなくて、『玄米みたいな名前やな。僧侶か?』と思ったのでした。

     

    紅白も見なかったし米津も知らん、

    それがまたどうして?

     

    ウッキーを舐めたらアカンぜよ!

     

    こう見えても、現役バイヤー時代は、買い付けの休日を利用して、いくつかの美術館に行ったりして名画を見ておるのだ・・・Amsterdamの国立美術館では、レンブラントの『Night Watching(夜警)』を、そのすぐ近くのゴッホ美術館では『ひまわり』やゴッホの自画像も鑑賞いたしておるし、Antwerpの大聖堂では皆さん良くご存知の『フランダースの犬』に登場する名画も見ておるのじゃよ。

     

    有名な美術館に行かなくとも、欧州のちょっとした街に行きますと、必ずそこそこ大きな教会があって、その一部が美術品工芸品や絵画の展示場になってますからね、どこそことはしっかりと記憶してないけど、よく一人でフラリと入ったものでございました。

     

    今回の大塚美術館は、淡路島に来たついで。

    淡路島には毎年この時期に必ずと言って良いほど行っているのです。一番の目的は温泉。そして、、温泉。また、、温泉〜という感じで、他に何も予定のない小旅行のつもりだったのだけど、1泊の予定が、何となく帰るのがイヤにやってきましてね、『しからば、もう1泊』となって、幸いにして部屋もあったものの、ずーっと湯に浸かっている訳にもゆかず、『どこか?』と聞いたところ、淡路島と徳島の間の“うず潮”で有名な鳴門海峡を渡って直ぐのところに“それ”があるということで足を運んだ次第。

     

    波打ち際の風光明媚なところに設けられた駐車場に車を停め、、既にほぼ満車状態だった、、送迎バスに乗り換えて美術館に。

    山肌を“くりぬいて”造ったような感じ。ちょっと奇妙とも言うべき外観。

     

    さてさて、“玄米クン”のお蔭でご存知の方も少なくありますまい、、

    ここは世界的名画の“複製館”なのですな。

    紀元前、古代ローマのものやら、初期の教会の壁画、そして、中世の本格的宗教画を経て、ルネッサンス、近代まで、その数、1,075点の大コレクション?

    コレクションと言うのが適当であるのかどうか、判断に迷うところでありますが。

    “玄米クン”が歌ったのは、館内で一番広く大きなスペース、ミケランジェロの超大作『最後の審判』が壁と天井いっぱいに描かれているバチカンの『システィーナ礼拝堂』をほぼ実物大で再現した場所。ほとんどの来場者が入ってまずこの“超大作コピー”を目にするに違いないですな、、すごい人波。

     

    しかし、、この後からウッキーは、“苦行”を始めるのでございました〜〜

    美術館好きの家内に引っ張られるように多数の名画を見て回りましたが、小一時間もしないうちに頭痛が・・・・いえ、体調は何ともありませんよ〜精神的にヘトヘト。『なんのこれしき!』と気力を奮い立たせてみたものの、、

    ダヴィンチの『最後の晩餐』を見て、『モナリザ』を過ぎたあたりで、ついに“めまい”がーーー

    ミレーの『晩鐘』をチラリと眺め、この農夫婦の気持ちがよく分かる・・・わしもお家に帰りたいと呟いて・・・

     

    しかしまあ、好きであるということは、とてつもないエネルギーなのですな、日ごろ虚弱な家内なのに、2時間以上休みなしに歩いては立ち止まり見上げ覗き込み、を繰り返しているのも関わらず、全く疲れた様子も見せずに嬉々として歩み続けている!

     

    ついに“もう限界”とUKI氏、

    『お代官様〜、どうかお許しを・・・』とお願いしましたところ、

    『ちょっと待たんかい! これからやないか!!』と叱られ、、

    『えーーーっ、そ、そ、そんなーー』と涙声になってようやく怖〜い家内から“終了許可”を頂いたという・・・

     

    いやはや、冒頭では偉そうに『なめたらアカン』と言ったものの、

    これまでかなり無理をして欧州の美術館に入っていたのだなということが判明いたしました。

    “美術館はウッキーの苦手種目”。これが真実のようで。

    ざ、ざ、残念!

     

    2時間あまりも“ほっつき歩いて”何も思わなかったのか?

     

    いえ、決してそのようなことは。

     

    小学生レベルの絵しか描けないのに、何をほざくと罵声を浴びそうですけども、

    多くの絵画はそんなに上手と思わなかったですな、“ベタッとした感じ”がいたしました。

    しかし、、

    Storyが凄い!

    『ピエタ』『ダヴィデ像』を代表作とするミケランジェロは本来、彫刻家。でありますから、絵そのものの描き方は大したことないですな。しかしその“上手でないリアル感”に心を打たれる。

    ダヴィンチの『最後の晩餐』なんてね、ダヴィンチは約2,000年前の出来事を本当に見ていたのではないか?と感じさせますね。キリストと12人の弟子たちが長テーブルにズラリと横並びしているのは現実的じゃないけど、“その瞬間”の彼らの表情は絶対に絵の通りだったと思ってしまう。

     

    “最後の晩餐の間”には、修理修復される直前の物と、修復された直後の物、2枚が向き合って展示されておりまして、美術館員が『Before, After、両方が見られるのは世界で当館のみでございます。』と言って皆を笑わせておりましたけども、ウッキーは言われるまで、“どっちがどっち”なのか良く分からなかったのでした。それは知識がないせいもあるけど、どちらかと言われますと、“Before”の方に魅力を感じたのですね、より伝わってくるものがある。

    これは何でしょうね、襲ねられた歴史の重みかな?

    ダヴィンチのオリジナルは1490年代の作なのに、修復前“Before”の方は2,000年あまりの年月を経ているような・・・

     

    館内で、ヨレヨレになった頭で考えておりました〜

    ダイヤモンドの本当の年齢は誰もわからない、、

    何をもって“ダイヤモンドの生年”とするのかにもよりますけども。地中で生まれた時のことを考えてみてもあまり意味がないようですから、原石からCut & Polishされてルースになった時を生年とすることといたしましょうか、、

    それがどうした?

    現在ノーマルに流通しているカラーダイヤの年齢は、美術館の名画よりも

    よほど“若い”と言える・・・

    それなのに、

    その“若いカラーダイヤ”の中にさまざまなStoryを感じてしまう、さまざまなStoryを感じさせるカラーダイヤが存在する、、

    これは結構凄いことなのではないのか。

     

    誰がそんな小さな中に『魂』を呼び込んだのか吹き込んだのか?!

     

    そして、カラーダイヤを何時間も見ていても、体の芯から疲れることはない。

     

    カラーダイヤ全般に思いますが、

    彼ら、生命はないけども『彼ら』と呼ばせていただきます、

    彼らが輝き映し出しているのは、我々の思い、我々自身の記憶、そして夢、

    なのではないでしょうかね。

     

    そんなことを考えながら、玄米クンの歌声が響き渡ったであろう大塚美術館を思い返しております。

     

     

     

     

     

    | ukitama | - | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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