Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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龍田姫
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        龍田川 もみぢ葉ながる 神奈備の

                三室の山に 時雨降るらし

                  ― 古今集・作者不詳 ―

     

    ――龍田川に紅葉した葉が流れている。こんなに紅葉が流れてくるのは、上流の神奈備山(かんなびやま)に時雨が降って葉を散らしているのだろう。

     

    古都に龍田姫が戻ってこられたようですね。

    奈良も京都も紅葉の季節、昨日はさぞや観光客であふれかえっていたことではないかと思います。

     

    しかし、今日のこの小雨降る侘しさ、心細さ。

    知らぬ間に、天空秋闌(た)ける、というような季節は過ぎてしまったのでありましょうか。

    照葉彩々、

    雑木林の秋色は早くも色を変え、残照となりつつあり、

    清流が秋冷のときを彼方におし流して、

    斜光に清冽と輝く冬が間近と感じさせる陽の暖かさ、

    秋意は既に過ぎ去り、

    冬隣り・・・

     

    1122日は二十四節気『小雪』、

     

        年ごとに もみぢ葉ながす 龍田川

               水門(みなと)や秋の とまりなるらむ

                ― 古今集・紀貫之 ―

     

    晩秋と言えば“いにしへの奈良”の都の龍田川。紅葉と、京の都から思う秋の終着駅。「秋のとまり」という表現に、チクリと胸の痛みを感じます。

     

    晩秋と言っていられるのもあと僅か、

    小春日和が続いても、12月、師走ともなれば秋ではなく、もう『冬』と言わねばなりません。

    今週末の3連休が終わったら、完全に“冬支度”モード!

     

    古来より日本人は、鳥の鳴き声や姿で季節の変わりめを感じてまいりました。

    2月半ばの鶯、5月末の時鳥、秋は雁(かり)、

    冬は?

    あれっ??

    冬は何なのかな、

    “千鳥”なんだそうで。

     

    そう言えば、百人一首にも・・

     

        淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に

              幾夜寝覚めぬ 須磨の関守

     

    『源氏物語』で、光源氏が流されたのが須磨。ということで、昔の都(みやこ)人は須磨や淡路島と聞くと強く旅情をそそられたのだとか。

    しかしこれは、記憶しやすい歌ではあるものの、鑑賞ということになると、さほどでも、、という気がしております。

    それよりも、こちらの方が〜〜

     

        近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば

               心もしのに いにしへ思ほゆ

                 ― 万葉集・柿本人麻呂 ―

     

    ――琵琶湖の夕に波の上を飛ぶ千鳥たちよ、お前が鳴くと、私は古(いにしえ)のことを思って、気持ちが沈んでしまうことよ――

     

    古(いにしえ)とは恐らく、天智天皇が造営した近江宮のことでありましょう。今はもう実体のない都(みやこ)址近くでただずむ。胸に去来するかつての情景。初冬の寂しさとともに迫るもの哀しさ。

     

    今の季節は、目の前の風景よりも、心の中をかすめると言いましょうか、唐突に思い出す情景の方が強烈であるように感じますね。何かを見て、その瞬間に『アッ?!』と来る感じ。

    これがまた妙に重いという気がしております。

     

    さて、今、皆さんの心にズキリと響くのはどんな色味?!

     

    Fancy Deep PinkFancy Deep Orangy Pinkの、赤く燃えるような色と言うのは誰しも思うところ。

     

    そこを、あえて言いたいと思います。

     

    キリリとGreen

     

    南天の実の赤さ、

    その赤さを際立たせているのが、南天の葉の緑。

    これぞ晩秋初冬の色、という気がしております。

     

    11月末、Greenのダイヤがやけに“なまめかしい”!

     

     

     

     

    | ukitama | - | 17:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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