Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
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Proportion of Diamond
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    久しぶりに、ダイヤモンドの基礎知識に関しまして述べることといたしましょう。

     

    過去に述べていることの繰り返しになるかもしれませんが、

    どうか復習なさってください。

     

    ダイヤモンドのProportionに関して。

     

     

    ダイヤの説明の折りに、ガードルが厚いとか、クラウン角度がどうの、なんていうことを申しております。その際いちいち、ガードルがこれでクラウンはあれ、等の説明はしておりませんね、説明ばかり長くなりますから。いやホントに、ダイヤモンド一つ一つのProportionについて語り出しますと、それだけでA4の用紙1枚分ほどになりますから、ほとんど省略されているというのが実情。

     

    ですから、皆さんご自身で画像を見ながら判断いただくことが非常に重要となってまいります。その1歩目として、上記の図の“各パーツ名”をしっかりと記憶いただくことをお勧めいたします。

     

     

    上の図はラウンド・ブリリアントを横から見たもの。

    ラウンドの直径は「Girdle Diameter」のことです。

    Total Depth」と言っているのは「TableからCulet」までの長さです。

    Crown角度」とは、CrownGirdleから立ち上がっている角度のことです。

    Table, Total Depth, Crown Height, Pavilion Depth、それぞれの比率は、Girdle Diameterを分母として計算いたします。

     

    トルコフスキーによって開発された「Ideal Cut」、ラウンド・ブリリアントの理想的なProportionは、

    Table : 55~58%

    Total Depth : 59~62%

    Crown Height : 14~16%

    Pavilion Depth : 43%

    Crown Angle : 34.3°

    Girdle の厚み : 1~3%

     

     

    これがIdeal Cutの画像です。

    このProportionをしっかりと脳裏に刻んでいただくことをお勧めいたします。そうすることによって、“良くない物”を直ぐに判断できるようになります。

     

    具体的に、どのような悪いProportionが存在するのか、見てゆくことといたしましょう。

     

    まず、これ・・

     

    Thick Girdle(ガードルの厚みが大き過ぎる)、

    これによって、Face Upで見た場合の場面の大きさが小さい、という弊害が起こります。1.0crt から1.1crtのラウンドの場合ですと、Ideal Cutでなくとも、通常に『良い部類』と判断されるProportionの直径は、だいたい6.4mmから6.5mmですが、画像のようなThick Girdleになりますと、ほぼ6mmになります。

     

    次はこれ・・

     

    Total Depthが小さ過ぎるもの、業界では『Shallow』と呼んでおります。

    Crown角度が大き過ぎることによってTableが広すぎることになりますので、Face Upで見ると良く分かります。Crown HeightPavilion Depthが、ともに小さくなりますから、反射が良くなく、また、Tableの内側にGirdleが写り込んでしまいますので、これを『Fish Eye』と呼び、『Shallow』とともにこの種の悪いProportionの代名詞になっております。

     

    3つ目は・・

     

    Crown部分が大き過ぎるもの。

    これもまた場面が小さくなりますが、それ以上に大きな弊害は、Face Upで見た場合にTable部分が黒っぽく感じる、いわゆる『Dark Center』という現象です。

     

    そして4つ目・・

     

     

    Pavilion部分が大き過ぎるもの。

    画像はプリンセスカットですが、プリンセスカットにはこのようなProportionの物が多いように思います。何故かと言いますと、このようなプリンセスカットで、同じような大きさの物を2個、TableTableを合わせて“くっつけ”ますと、“原石の元の形”に近い物になるのですね。まあ要するに、非常に歩留りが良い、ということに他なりません。

    プリンセスカットのダイヤが特にテリが悪いということはありませんが、やはり重量に比して場面が小さいことは否めませんし、このようなタイプのダイヤは欧州では次のように言われます、

    this stone does not have much sparkle or fire

    Sparkle』『Fire』は、難しい単語ではないものの、なかなか日本語に置き換え難いですね、感覚的にご理解いただけたら幸いです。

     

    Sparkle & Fire』がやはりダイヤの命と言えるかもしれませんね。

     

    蛇足ながら、

    Ideal Cut』は、ダイヤモンドの光学性に最も相応しいProportionを数学的に導き出したものでありますね。

    ですからそれは、人間の目に一番美しく見えるProportionではありません。

    現在のCut評価の『Excellent』が、必ずしも『Ideal Cut』と一致していないのは非常に興味深いことです。

     

    細かいことを言い出せばキリがないと言うか、

    ダイヤモンドのCut & Polishは、“ダイヤモンドを考察”するうえで一番複雑で難解な分野ではないでしょうか。

    古代の非常にシンプルな研磨から始まったCut & Polishはいまだに進化の歩みを止めてないものと思われます。

    しかし、あくまでも上記が基本、

    これさえしっかりと“おさえて”おけば、もう大丈夫!!

     

     

     

     

     

     

     

     

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