Uki Dialy

「カラーダイヤモンド専門店 コズミック」店主によるカラーダイヤモンドブログ
ダイヤ辞林ー9
0

    「この1冊をひも解けば、ダイヤモンドの今が全て分かる。そんな究極のダイヤモンド辞書、『ダイヤ辞林』の編集作業が急ピッチで進められている」

     

    ・・・と、どこかで聞いたようなセリフですな、

    まあいいでしょう〜

     

    UKI版・ダイヤ辞林』の9回目、

    本日のテーマは・・・

     

    “変形もの”

     

    HPのバーゲンをスタートしまして、期待に胸を膨らませております。

    しかし、最近のちょっとしたハイレベルな商品のラインナップというのは、ラウンドがほとんどありませんね。もうとにかく変形ばかり。ラウンドを意識的に避けている訳では絶対にありません、当たり前のことです。何とかラウンドのハイレベルな物をと思って見ておりましても、価格と“顔”が合わない!

    買うのは二の足を踏むどころか、はなから問題外という感じ。まあまあ、そこそこ、これなら、と言えそうな商品を選んでいると自然の成り行きで変形ものばかりになるという・・・

    今や、カラーダイヤのための変形ものか、変形物のためのカラーダイヤか、と言われそうなほどカラーダイヤと変形物は“親密な関係”!

     

    ・・そこで、今日は、この変形物の“形の良し悪し”について少し考察してみることといたしましょう。

     

    鑑定屋のグレーディング、ソーティングのどこかにダイヤの形状の略号が記されいるのをお気付でしょうか。

    RB(RD), OV, PS, HS(HT), MQEMなどがまあ一般的ですね。

     

    RB(RD) ラウンド

    OV オーバル

    PS ペアシェイプ

    HS(HT) ハート

    MQ マーキース

    EM エメラルドカット

    ですね、多くの方がご存知のことと思います。

     

    AGTの表記は圧倒的にFS(ファンシー・シェイプ)という表現が多いですね。何故かと言いますと、AGTは、上記6つの形の物に関して、カットの面数を厳しくチェック、カット面が規定よりも多い場合(少ない場合)、FSという表示にしております。昨今のカラーダイヤは、何とか色を少しでも良く見せようとして、ノーマルな変形ものであっても余分にファセットをCut & Polishしているのが普通となっております。ですから、AGTのグレーディングではFS表示ばかり目立ちます。

     

    中央宝石研究所は、そんなに厳格な対応はしておりませんね、とにかくパッと見の形で表示しております。我々も皆さんも、これの方が余ほど分かりやすいわけで好感が持てますね。AGTの“FS表記”だと、いちいち現物を見ないと形状が分からない訳で、時間がない時には『イラッ!』っとなったりいたします。

     

    AGTのお偉いさんに、『中央のようにした方が親切やでぇ〜』と言ってやったことは1度や2度ではないのですが、いつものようにAGTは全く頑な。

    これまでAGTには色んな提言をしてまいりましたが、ウッキーの言っていることを素直に聞いてもらったことは皆無〜・・まあ日頃の行いのせいですな、仕方ないところです、、

     

    そんなことはどうでもいいですが、

    中央宝石研究所は、スクエア系の変形を『X』という表示にしておりますね。これは恐らく、スクエア系の物をルーペで見た時、カットラインの反射がsharpなクロスラインとなるからでしょうね。

     

    AGTには是非とも中央のような対応をお願いしたいですし、また、中央も、以下のようなところを少し改善すべきです。

    X』は、角の丸いクッションカットも含まれますので、これは『CU』としていただきたいですな。また、プリンセスカットの『PR』は存在しておりましたか? ちょっと記憶がないですね。プリンセスの角切りのラディアントも結構多いですからね、これを『RDT』とやるか、『RAT』か、いずれにしてもラウンドブリリアントと間違いそうですね、ちょっとややこしいけども、何か直ぐ分かる表示が望ましいですな。

     

    さて、変形カット、どういうものが“美しい姿”と言えるのか・・

     

    皆さんが聞いておられる「定説」とはちょっと違うかもしれませんが、

    UKI的美品’を述べてみたいと思います。

     

    OVは、陸上のトラックみたいなのはダメですね、全く色気も何もないという気がいたします。外周の直線がなるべく短いのが良いのではないでしょうか、両端に向かって、なだらか(ゆるやか)な曲線がいいですな。上下の丸みも非常に大事ですね。この丸みが決定的なポイントでありましょう。この部分をやり損なうとMQに近くなってまた興醒め。しかし難しいですね、なかなかルビーやらのカラーストーンのような美しい形状のOVが少ないのは、やはりダイヤならでは、なのかもしれませんね。縦横の比率としましては、縦が横の1.3倍より小さい値ですと明らかに太い! 1.5倍を超えますと細すぎと感じます。どんな倍率が理想なのか、これも上下の丸みとかの兼ね合いもありますので、なかなかハッキリと言い切ることは出来ません。

     

    PSは、日本に入っている変形ものの中で一番量が多いのではないでしょうか。かなり以前から、宝石屋がラウンドの次にPSという“物造り(ジュエリー加工)”をしてきたせいでしょうね。皆さんもPSに関しては目が肥えているのではないかと。UKI的には、縦が横の1.5倍より少し大きな値、1.55倍くらいが一番美しく見えるように感じております。それを超える値になりますと、ほんのわずかな違いであってもかなりSlenderに見えます。また、写真撮りした時に、若干ながら斜めの画像で、先端の尖がりに“反り”があるように感じられる物に‘そそられる’ケースが多いです。

     

    HS(HT)AGTHTと、中央はHSと表示しておりますね。AntwerpではHS表示の方が一般的ですので、HSと言うことにいたします。

    HSは、何度も商品説明欄で申し上げておりますように、ノーマルなカッティングの中で一番難易度が高い形状です。何が難しいかと言うと、上部の“くぼみ”ですね。どうして“くぼみ作り”が難しいのかと言うと、ダイヤモンドの結晶の『方向性』というものがありますが、これに反して“くぼみ”を作らないといけないので、石を破壊、破損してしまうリスクを伴う訳ですね。ですから、余ほど素直な原石でないとHSに研磨するのは無理。時おり、HSになり損ねた“くぼみ”のない物が登場することがありますね。あれは、研磨職人がGive Upしたか、原石の性質が良くないか、どちらかということです。ですから、綺麗なHSになっているということは、素直な原石であるということでもあり、HSとなっているだけで評価されて然るべきと言えます。

    縦横のバランスは、1:1が良いという人と、横が少し大きいのが良いと言う人、さまざまですね。UKI的には1:1はちょっと縦長に感じます。少し横長が良いのではないのかなと思いますが、本質はそこではありません。やはり上部の丸みですね、この部分が肝心。“くぼみ”を作る時に自然に丸みを出しますから、これは職人の腕が試されているのですね。ファンタスティックな丸みを持ったHSはやはり魅力です。あと、先端の微妙な“反り”と尖がりもまた重要であることは言うまでもないことです。

     

    MQは、UKI氏が最も好むカットであります。何故かと言いますと、やはりMQが一番場面が大きく感じるということ。そして、単純に美しく感じるということです。理想の縦横のバランスは2:1と言われておりますが、ウッキーが美しいと感じるMQの縦横を計測しますと必ず2:1よりも差が大きいです、2.15:1くらいの感じでしょうか、一般的にはSlenderです。しかしこれがなんとも言えぬ芳しさ、たまらぬ魅力。時にクラクラきておりますよ、特に、LightとかVery Lightのような淡い色味のカラーダイヤがSlenderMQであったなら、もう最高という気分!

     

    EMは、実に難しいですね、難しいカッティングではなくて、EMは原石を選びます、HSよりも選びます。HSのようにダイヤを壊してしまうことはなさそうですが、石性質の良くない原石をEMCutしますと、どうしようもなくテリの悪い磨り上がりとなります。ですからEMも、この形状に研磨されているということは、原石の性質も良いと判断して差しつかえありませんね。

    ただ、EMというのは、基本的にDepthが深いのが圧倒的に多いですね。変形もの全てに渡っての問題点とも言えそうですけどもEMはちょっと異常ではないかと感じます。EMDepthの浅いのがあったら是非お目に掛かりたい! それほど稀有です。

     

    PR(プリンセス)やRAT(ラディアント)は、非常に歩留りの良い形状でして、見ておりますと、これをRBCutするのは簡単だったろうに、どうして?と感じることが多いですね。しかし、PRRATは何か独特の反射ですね、まさしく中央の表記の『X』です。鋭い反射のXラインが見えます、これが一番の魅力ですし、カットラインの数が多くて、エッジが綺麗ですから、それらを楽しむということも出来ます。縦横が同じであることが理想であるのは言うまでもありませんが、長方形の物にはまた違った光が宿っているとも言えそうです。

     

    ポピュラーな変形物に関して、ざっと述べされていただきました。

    カラーダイヤの変形物にはDepthが深めということの他にもう一つ共通の問題点があります。皆さんもお気付かもしれませんね。

    とにかくガードルが厚い。

    無色透明の物は正面から見た形の美しさはもちろんのこと、ガードルやキューレット等に関してもうるさく指摘され批評の的になりますが、カラーダイヤはとにかく色味を出すことに主眼が置かれて、プロポーションの良し悪し、シンメトリーも二の次三の次でありますから、ガードルなんて少々厚かろうがほとんど気にもされないですし、また厚いガードルによって色が少し濃く見えるということも“Thick Girdle”の原因ですね。

    また、カラーダイヤのPrice/crtは、無色透明の物に比べて割高ですから、歩留りを良くして可能な限り重量を大きめにした方が良いということも大きいですね。

    そのようなことから、高彩度で完璧なProportionを持ったカラーダイヤは恐らく存在しないと思われます。

     

    ところで、

    時々、皆さんから、『ボウタイが嫌』と言われることがあります。

    ボウタイとは、蝶ネクタイのような形の黒い影が変形物の真ん中付近に現れることです。写真でしっかりと写りますので、非常に印象が悪いというのは事実。

    しかし、これが逆に、変形物の美しさの秘密なのです。

    ボウタイは、色味の淡いめの、スッキリとした石性質の非常にテリの美しいMQ, OV, PSに現れることが多いですね。

     

    こんなタイプです。

     

    どうですか、ボウタイくっきりですが、美しいでしょ。

    ですから、ボウタイが嫌だということよりも、これもまた評価の一つとして認識いただいたいですし、画像で見えるほどのボウタイは肉眼では見えません。どうかその点、ご理解いただきますようお願いします。

     

    まあしかし、変形物なくしてはカラーダイヤのファンタスティックな色味をとことん堪能することは不可能なのではないかと思っております。ラウンドブリリアントはもちろん優れた理論を持つ形状ではありますが、ラウンドに研磨することによってFancy Colorの“Fancy度”が落ちてしまっていると思われることもしばしば。多少、Depthが深くなろうがガードルが厚めになろうが、PRRATに研磨した方が絶対に色味が綺麗だったであろうというのは時々感じますね。また逆に、歩留り重視でCuにして確かに色が濃く出ているけども、それよりもRBにしてスッキリ感を出した方が余ほど高く売れたのではないのかなと、思うケースもあり、もしウッキーがカラーダイヤのCut & Polishの現場に赴いて11個『これはPRに、これはRBに、、』なんてね、指示できたなら、、どんなにか楽しいだろうと、思わずにはいられません・・・夢のまた夢〜

     

    それでは最後に編集部の見解をまとめてみましょう〜

     

    “変形物”とは・・・

     

    カラーダイヤ専用容器である。

     

     

    | ukitama | - | 16:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    師走
    0

       

          雪ふるといひしばかりの人しづか

                

      なんていう室生犀星の句がありますが、

      炬燵のぬくもり、そして、窓の外にちらつく雪が見え、どんよりした空・・・

      なんとも師走の風景ですね。

       

      ・・・いやもう師走〜

      速い、早い!

       

      師走になるとまたいっそう時間の経過に加速度がついてくるという気がいたします。

      この師走という漢字がいかんね。

      何かもう、この字を見るだけで誰もかもが走ってそうでね。

       

      ところがこの『師走』、

      語源がハッキリとしないそうですな、面白いことです。

      奈良時代には既に「シハス」という言葉があったらしいですね。ところが、

      元禄になってもまだ「師走」とは言われていなかったとか。

      古くて新しい!

       

      さて師走、

      何はともあれ師走、、

       

      バーゲンの師走!!

       

      ヤフオクの方は年がら年中バーゲン価格ですが、

       

      HPの通常展示、

      明日からHPの高額品のバーゲンやります。

       

      値切り全く不要のSuperバーゲン!!

       

      どうか、どうか、皆さま、

      今年の総決算、

      お見逃しなく、また、しっかりとご検討の上、

       

      ご購入をお願いいたします!!!

       

       

       

       

       

       

      | ukitama | - | 16:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      直虎
      0

        NHK大河ドラマ『直虎』も終盤のようですね、皆さんはご覧になっているのでしょうか。ウッキーは、何度か本来見たい番組のチャンネルを“合わせ損ねて”たまたま、という感じで、わずか数分を数度見ました。たったそれだけで判断するなよとお叱りを受けるのを承知で感想を申し上げますと、『朝ドラみたいやな』というのが正直なところ。

        ところがですな、この“UKI観”とも言うべきものが、案外、的を射ていたようで〜・・・

        NHKの歴史番組の解説でお馴染みの磯田道史氏が、、フィギュアスケートのゴールドメダリストの羽生クンが殿様役で出演した映画『殿、利息でござる』の原作者と言った方が分かりやすいでしょうか、、とにかくその磯田氏がNHKのドラマ関係者から大河ドラマの低視聴率改善のための相談を受けて進言したそうですな、

        『たいていの歴史上の有名人の人生は、あらすじが分かっているからワクワクしない。一方、朝ドラは、あまり知られていない女性、架空の女性の生きざまを描くから、はらはらドキドキしながら見ることになって視聴率が高くなる。思い切って大河ドラマを朝ドラ化してみたら』と。

         

        この磯田先生のご提案は果たして功を奏したのか?!

         

        『直虎』は、あと4話を残して視聴率の平均が12.88%なんだとか。前作の『真田丸』の平均が16.653年前の『官兵衛』が15.84だったそうな〜・・

        あきまへんな、磯田先生の献策は全く実らず。

         

        ウッキーが大河を見ない理由は、、いえ、以前はよく見ておりましたよ。小学生の折りに見た『天と地と』、上杉謙信の幼少よりの物語で、終盤に宿敵・武田信玄との川中島の合戦があって、それはもう興奮いたしましたし、中学生だったか高校生だったかの時の『国盗り物語』も良かったですな、あとで司馬遼太郎の原作を読んで、かなり原作に忠実だなと思った記憶があります。また、タイトルは忘れましたが、中井貴一が武田信玄を演じたのも良かった、、いえ、中井貴一が良かったのではなくて、脇役陣が素晴らしかったです。平幹二朗の舞台調の演技は白眉でしたし、菅原文太や宍戸錠などの武将役もシブミでありましたね、覚えておられるご同輩も多いのではないかと、、、そう、最近はこういうのが皆無ではないのかな、もう‘やり尽くした観’がある、、確かにその通りかもしれないですけども、ウッキーが最近の大河に無関心と言うか、ほとんど見ないのは、史実にあるはずのないシーンが多い、ということが一番大きいですな。歴史上で絶対に有り得ないことを堂々とやっている。「ドラマですから」とNHKに開き直られて納得できるようなポイントではないから、続けて見るのがバカらしくなる。『そんなアホな!』と思った瞬間にチャンネルを変えてしまう訳です。そして、もう一つの“見ない”大きな理由は、セリフですな。『イラっ!』と来ること甚だしい! 武士には武士らしい喋り方、身分相応の言葉と口調があるはず。かつての名優、萬屋錦之介のように、とは言わんけども、武将と、足軽の言葉はほとんど変わらないですな。また、お姫様と町娘もまるで同じ言葉使い。

        まあとにかく大河の全編リアルじゃない!

         

        ウッキーが思いまするに、NHKは、民放ではないのだから、もういい加減に視聴率を気にすることをやめろと。視聴率を気にするから余計に変なことになって、NHKらしさを求めていた人からも敬遠されて、一段と視聴率が落ちるという悪循環。きっちりとした、リアルに近い、往時に近いと感じるドラマを作って、それでもって歴史教育も可能なほどのものにすれば良いのです。それの方が余ほど有益で、幅広い層から支持を受けて、逆に、意図しなかった視聴率アップもあるのではないのかなと。

         

        さて、『直虎』の“リアル度”はどのくらいなのかは分かりませんが、

        主人公の女城主があんなベッピンさんというのは有り得ませんな、これはもうどう考えても違う! しかし、こればかりは、誰が何と言おうとこの“虚構”を貫く以外ない、ハッキリとしております。何故なら、極端な話、ウッキーを含めたほぼ全ての日本人が柴咲コウで良いと思っております。これはホント面白いことですね。Storyにはリアルを求めるのに、主人公の容姿は(史実と全く違っても)優れていなければいけない(と思う視聴者が多い)。

         

        ジュエリーは、大河ドラマに似ているという気がしております。

         

        センターストーン(主人公)は、ベッピンさん(男前)の方が良い。これは“ホンモノ”であれば良いのは言うことはないですけども、必ずしも“本物”を使う必要はない訳で、見栄えのする綺麗な物であればカラーダイヤのトリートでも十分“そこそこ”のジュエリーになる‘ベースとなる’可能性が大きいですね。

         

        そしてそれが、本当に綺麗なジュエリーとなるかどうかは、地金や脇石、そして職人に掛かっている・・・・プラチナの質を落としたり、14金でやったりとかしますと(リアル度を下げると)もうパッと見で『ダメ』となりますし、脇石の質が悪い(脇役がヘボ)でもウンザリですね。

         

        そして何よりも職人、職人の腕が良くないと(脚本や演出が悪いと)もう滅茶苦茶、見るに堪えないジュエリー(大河ドラマ)の出来上がり〜

         

        気を付けてください。

        案外、皆さんは職人の腕の良し悪しを知りません。

        下手な職人のせいで肝心の美しいカラーダイヤがイマイチと感じたことも1度や2度ではありません。

         

        これから年末にかけて、今年の集大成としてジュエリー加工をお考えの方も多いのではないかと推測いたします。

        せっかくウッキーから相場よりもかなり安い値段で綺麗なカラーダイヤを買ったのに、ジュエリー加工は想像以上にお金が掛かる、、、と嘆いておられる方もいらっしゃるでありましょうが、

        地金の質や脇石の質や職人のレベルを落とすのなら、ジュエリー加工はやらない方がマシ!

         

        どうかその点、お間違いのないように!

         

         

         

        | ukitama | - | 08:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        いい夫婦
        0

          今日、1122日は『いい夫婦の日』ということで、これに関して皆さんも‘相方’と何か言葉を交わされたのではないかと推測いたします。

          これが一体どんな日なのかと、ただ漠然と知っていると言いますか、単に語呂合わせだろうというくらいのことしか思ってはいませんでしたが、一応ちゃんとした定義があるのですね・・・・

           

          “夫婦の記念日。「愛してる」と「ありがとう」の気持ちを込めて、薔薇の花を贈る日。”

           

          なんだとか、、

          知ってました?

           

          しかしこれ、どっちがどっちへ贈るのかな?

          お互いに贈る??

          一家にふたつ?

          花屋はさぞや儲かって大忙しだろうね、

          って、そんなこと知らんカップルが圧倒的でしょう。

          これは、花屋が仕掛けた記念日なのか??

           

          ウキ家は?

          と言いますと、

          家内の誕生日が先週でしたので、また今年も“ささやかなジュエリー”の贈り物をしたばかり、、

          今年は、ArgyleTenderで落札した11.22crtsFancy Intense Purplish Pinkでございましたが、家内は『また今年も一段と小さくなったね』と申しておりました〜・・

           

          はい、ウソです、すいません。

          ウソですと言わなくても良さそうなものですけども、全く嬉しいことに、時おりこの種のことを信じて下さる誠に人の良い方がいらっしゃいましてね、しっかりとこの場で否定してしておかないことには後々ややこしい、ということで〜

           

           

          もとい!

          家内の誕生日が先週でしたので、また今年も“ささやかな”贈り物をしたばかり、、当家は“花より団子”、団子は贈っても花は贈ったことがないという、誠にシンプルで分かりやすいカップルかと思っております。

           

          まあ恐らく、薔薇を贈る習慣は根付きはしないでしょうが、、

          『下らん習慣』とは言いませんが、こういうことってね、ホントいつの間にやら・・・という感じで世間に拡がって、ある日『えっ?!』という感じで、テレビのコマーシャルで流れていたりするのですよね〜・・

          『今年の“いい夫婦の日”、ギフトは〇〇で!』

          なんてね、恐ろしい!

           

          これは、どういう団体が行ったアンケートなのか、イマイチ判然といたしませんが、毎年同じアンケート調査をしているようで、今年は1020日から24日にかけて調査したということです〜

          2017年度、夫婦に関するアンケート』 ―

          サンプルは1,000、全国の18歳から69歳までの既婚の男女が対象で、10代から60代まで(10代と20代は合算)2割ずつ均等の回答の結果発表、

          全部で15項目あるのですが、

          その中でウッキーが面白いなと思ったのがこれ。

           

          ☆生まれ変わったら今のパートナーを選ぶか。

           

          という問いに対して、

          な、な、なんと、3分の1強、34%の者がYesと答えております、凄い!

          どちらとも言えないが45%No21%

          ウッキーはもちろんYes派で、常々これを公言して憚りませんけども、

          家内はハッキリと『No!』と言っております、ざ、ざ、ざ、残念!

          ですから、Yesはもっと少ない、Noはもっと多いと思っておりましたよ〜

          この問いに対する回答は、各世代とも男性のYesが女性よりも10ポイントほど上回っているのが特徴・・・女は冷たいなぁ〜、Coolなのか?!

           

          この問いも面白い!

           

          ☆パートナーを選んだ理由。(複数回答可)

           

          世代、男女を問わず、約50%から65%が『性格』ということで、ダントツの1番なのですが、『容姿』という回答も全体の約28%もありまして、『容姿』に〇を付けたのが多いのは1020代の男、そして40代の男、なんですな。1020代は分かるけども、今の40代は“チャラ男”が多いのか?!

          これに対して、『容姿』という回答が最も少ないのが、40代と50代の女。

          何となく分かりますね〜結婚した時は男前でも、現状の相方を見ればとても『容姿に惹かれて』なんて言えない! かつてピリッ、シャキッとしていた姿も40過ぎて仕事で疲れて男はもうヨレヨレ、かなり“くたびれ”、“摩耗”“変形”してしまっているのですな、嗚呼〜哀愁漂う・・・

           

          さて、これからがウッキーが本当に言いたいこと!

          このアンケートの最後の問いが、

          『パートナーから記念日に贈られたいプレゼント』

           

          哀しいこと?に、50代男性の34%60代男性の40%が「なんでもいい」という回答。「もらえるのだったら〜」という言葉が後に続いてそうですね。

          もっと哀しいことに、夫婦仲が“円満ではない”と回答したうちの60%強が「プレゼントは不要」と言っている・・・贈り物はやはり仲が良ければこそ、ですなぁ。

           

          というところで、、

          ズバリ、

          記念日に贈られたいプレゼントNo.1は、、

          当然ながら“ジュエリー”!!

           

          女性全体の約30%30代の女性に至っては実に43%が“ジュエリー”と回答している!

           

          野郎ども、わかったか!!

           

          とは言ってもね、カラーダイヤでジュエリー作るとなると、見栄えする物となったら半端な金額じゃない。かと言って、通常ありきたりのジュエリーでは面白くないし、好みという問題もある・・・

           

          それらの問題を一挙に解決!

           

          ペアリング、“マリッジリングの新調”で気分一新というのは如何でありましょう。

           

          40代以上のカップルであれば、マリッジリングもかなり痛みが激しくなっている頃。いえ、もう傷だらけ、あるいは、なくしたとか、歪んで使用に堪えないという方も多いに違いないと推測しております。

           

          昔と違って、今のリングは本当に丈夫ですし、また、デザインやオプションも豊富。

          様々な選択肢の中からお選びいただけますよ。

           

          リング幅は、2mmから、ものによっては7mmまで。

           

           

          そして、こんな感じで、メレダイヤを入れたり、

          また、お好きな箇所に小さなカラーダイヤを留めたり、ということももちろん可能!

           

          是非とも次の記念日のためにご検討くださいませ。

           

          お問い合わせはご遠慮なく!!

           

           

           

           

           

           

           

           

          | ukitama | - | 16:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          紅葉乱れて
          0

                龍田川 紅葉乱れて 流るめり

                       わたらば錦 なかや絶えなむ

                         ― 古今集 読人しらず ―

             

            ― 龍田川には紅葉した葉が乱れ流れている。川を渡るために足を踏み入れたなら、自然が織りなす水の中の美しい錦が半分に切られてしまうだろう。

             

            関西では紅葉が見ごろになってきたようで、奈良時代からの名所の竜田川(龍田川)あたりも、そろそろなのでしょうね。竜田川沿いでは今度の週末が“紅葉祭”なんだとか。

             

            京都もさぞや綺麗でしょうね。一番賑わうのは、やはり永観堂や南禅寺あたりでしょうか。醍醐寺にも行ってみたい、貴船あたりもいいですなぁ〜嗚呼・・旅情誘われますね。

             

            毎年この時期になると思い出すのが初の海外買い付けのこと、

            もう皆さんの耳にタコが出来るほど何度も述べておりますけども、

            ウッキーが初めてAntwerpの地を踏んだのが1985年の11月半ば、

            セーターの上に厚手のジャンパーを羽織ってもまだ寒かった完全に冬の日でございました、、今も既にそうなのでありましょう〜・・・欧州の冬はホント辛い!

            当時のことをイメージすると、常に背景はGray、どんよりとした低い空と、固いような冷たい空気、吐く息がやたらに白くて、かじかんだ手、色のない石畳、etc.・・・・11月の末ともなりますと、午後の3時半くらいにはもう薄暗いという気がしました。

             

            当時は事務所内の喫煙も非常に大らかでね、現在はNo SmokerUKI氏もその頃はヘビースモーカーで、他のバイヤーや、取引先の親分やユダヤ人のブローカーやらもSmokerばかりで、Office内も“どんより”と‘紫煙の雲’が出来ておりました〜タ〜マランね、思い出しただけで咳き込みそう!

             

            当時の国際情勢もよく覚えております。

            主要国のリーダーは、

            アメリカはレーガン、フランスはミッテラン、ドイツはコール、英国はサッチャー、そして日本の首相は“大勲位”中曽根でございました、、先進5か国、G7のうちの5か国が、このような“大物揃い”だったとは、、今、書き連ねて見て改めてビックリ!

            もう一つ加えるならば、崩壊寸前のソ連邦のトップは、ミハイル・ゴルバチョフだったですな、Mr.ペレストロイカでございます。

             

            ところで、この先進5か国+ソ連の6名のリーダーたちの顔、UKI世代の方でしたら直ぐに思い出せると思いますけども、彼らのことを思い出したのは、まずサッチャー英国首相のことが頭に浮かんだから。彼女ほどインパクトある政治家は近年なかなかいないですよね・・・

            『鉄の女』!

             

            彼女を『鉄の女(Iron Lady)』と銘銘したのは、ソビエト国防省の機関紙だそうですね。サッチャーの強烈な反共主義を揶揄して悪口のつもりで書いたのに、サッチャー自身がこのネーミングを非常に気に入ってしまったのだとか。

            彼女の首相在位は、19795月から199011月まで。サッチャー首相の最初の頃はウッキーの学生時代と重なります。当時、大学の国際政治学の講義の中で先生が、『(英国病が蔓延して活気のない)英国の政治家は“ぶら下げてない”者ばかりで、その中で男が一人だけいる(サッチャーだけ)』なんてね、今だったらとても言えないようなことを堂々とおっしゃっておりましたな。

             

            ウッキーは初めてのAntwerp買い付けを終え、Belgiumを後にしまして、この後、帰国便に乗り継ぐためにLondonに移動いたしました。そこで1泊2日のお休み〜・・良い時代だ、、、大英博物館などに行きまして、夕刻に当時勤務していた商社のLondon事務所に挨拶に行ったのでした。他のセクションながら、よく話していた先輩がLondon事務所にその春から赴任していたもので。その先輩のアシスタントの秘書は、当時20代のウッキーから見ると、かなりオバサンの英国人女性でね、おかげで変に意識することなく話はしやすかったですが、先輩と3人で喋っておりました折りに、サッチャーの話題になりまして、ウッキーが『彼女は女じゃないね』みたいなことを生意気に言いますと、その英国人女史が、すかさず言ったのでした・・・

            She is not a woman. But, she is a Lady.

             

            ここで当然の如く思うのが小池都知事のこと。

            総選挙の大敗から約1か月。“希望”を投げ出して、また一人の孤独な戦いに戻った様子。絶頂期にあった秋口から、どん底の晩秋。実りの秋ともに来ながら、収穫を待たずに去った観の小池氏。彼女は、敗戦の後、正確な表現は忘れましたが、(女性が首相になることに関して)壁を破ったと思ったら鉄の壁が存在した・・・みたいなことを言ってましたね。昨年の米大統領選挙でトランプに負けたクリントンも同じようなことを口にしておりました・・・・

            それは違うでしょう。

            誰もあなたたちのことを女とは思っておりませんでしたよ。誠に失礼な言い方かもしれないけど、妙齢のベッピンさんではないのですから。

            むしろ逆ではないのかな。

            彼らは(あえて彼らと言いますが)、対外的イメージは“タカ派”。それでも良いと思いますが、そこであえて女性らしく“ハト派”の仮面を被っていたならば、ほんの少しでも‘女らしさ’を垣間見せることがあったなら、違った結果になったのではないのかなと思いますね。

            『そんなの無理』と言うのであれば、、

            『鉄』を打ち破るために、自らも“鋼鉄の女”になるべきだった。

             

            さて、『鉄の女』にも、“鋼鉄の女”にもなっていただく必要のない淑女の皆様、

            紅葉の赤い色味に感じていただいた後は、是非ともカラーダイヤの紅煌を、紅葉に重ね合わせてご賞味ください。

             

            古代の龍田川や、現代の永観堂や南禅寺に匹敵するほどの風情や趣きを、

            どうかご自身の中の感性で補っていただきまして、

            等しく感じていただければと思います。

             

            龍田川の流れの中に、また永観堂の庭園の池の中に映ずる赤さが、

            ダイヤモンドの中に見えてくるほどになれば、

            貴女はもう完璧な『Color Diamond Lady』!

             

            | ukitama | - | 17:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            Argyle Tender 2017
            0

              今年のArgyle Tenderに関してのの記事が、119日付のRapaport Newsに載っておりましたので、ご紹介いたしましょう。

               

              Rio Tinto reported “double-digit” price growth at this year’s Argyle Pink Diamonds Tender, with Graff Diamonds among the companies putting in winning bids.

               

              Rio TintoArgyle鉱山を経営する会社ですね)の発表によりますと、

              今年のTenderの売り上げは二桁増(10%以上)で、

              それは、英国の有名ジュエリー・ブランド、Graff Diamondsが、他の入札者との競合で競り勝ったことが大きい、ということなのでしょうね。

               

              Collectors and jewelers from 11 countries bought the 58 pink, red and violet diamonds originating from the mine in Australia, Rio Tinto said Thursday. These included the radiant-cut, 2.11-carat, fancy red Argyle Everglow, which sold to New York-based Optimum Diamonds for the highest price in the annual tender’s 33-year history. 
               

              今回のTenderでは、11か国のコレクターや宝石屋が、58個のピンクダイヤや、レッドダイヤ、ヴァイオレットダイヤを買ったということですね。その中に日本企業は含まれているのか、非常に興味があるところですが、こういう極上品はとてもじゃないけど日本人はお呼びではない?!?

              例えば、2.11 caratFancy Red、ラディアント・カット。

              これは、New YorkOptimum Diamondsという会社に販売されたとのこと。

              その金額は、Tender33年の歴史の中で最高額ということです、凄い!

              でもまあ、これから毎年のように最高額が更新されてゆくのではないのかという気がいたしますね。

               

              Rio Tinto did not disclose the exact sum, as it does not share financial details of its annual tenders. 
               

              しかしながら、Rio Tinto社は、その正確な金額を明らかにしておりませんし、また、Tenderの年間の詳細もまた公表を控えているようですね。Mysteriousにしておく方がメリットがあるという考えかたなのでありましょう。

               

              Optimum also won the radiant-cut, 0.91-carat, fancy deep grey-violet Argyle Liberté.

               

              Optimum社は、2.11 caratRed以外にも、0.91 caratFancy Deep Gray Violetを競り勝って獲ったということですね。

              いつも申し上げておりますが、Violetは、かなり綺麗であってもGay Violetとなることが圧倒的に多いですから、これもまた凄い色味であったことでしょう。それに、Purpleもそうなのですが、紫系はどういう訳か、あまり大きい物がありません。せいぜい0.3crtですからね、0.9crtなんて、ホント稀有! 将来、とんでもない価格が付きそうです。

               

              Meanwhile, Graff snatched up the cushion-shaped, 2.42-carat, fancy purple-pink Argyle Avaline  — the largest pink in this year’s collection.

               

              一方でGraffは、2.42 caratFancy Purple Pinkかっさらって行ったと。これは、今年の最大のピンクダイヤだったとのことです・・・しかしまあ、表現が尋常ではないですな、相当に常識外れとも言うべき入札価格だったのか?!

               

              “We will take great care to respect the delicate beauty of Argyle Avaline as we craft a setting for this exquisite and exceptionally rare diamond,” said Laurence Graff, founder and chairman of Graff Diamonds. 

               

              Graffの創業者であり会長のLaurence Graffが、落札した2.42 caratFancy Purple Pink (これにはArgyle Avalineという愛称が与えられているようですね、意味は分かりません)について述べております ― この洗練され、例外的に稀少で、優雅な美しさのAbalineを、最大級の尊敬の念をもってsetting (ジェリー加工)したいと思います。

               

              The tender achieved a “record result,” reflecting strong global demand for Argyle’s rare colored diamonds, Rio Tinto said. 


              Argyleの稀少なカラーダイヤに対する世界的な強い需要を反映して、Tenderは記録的なものとなった、とRio Tinto社は言う。

               

              “The market fundamentals for pink diamonds — strong demand for a product that is both limited and finite — continue to support their significant value appreciation,” said Alan Chirgwin, the miner’s vice president of sales and marketing for copper and diamonds. 

               

              『ピンクダイヤモンドの市場ファンダメンタルズは、資源が有限であり、また生産が非常に制限されたものであるので、価値ある重要な物として支持され続けるであろう。』というようなことを、Rio Tintoの副社長が述べておりますね。

               

              Tender関連のニュースは以上ですが、

              まあ、ホント、常に海外の有名オークションやらArgyle Tenderやらで、高値を更新する度に、一般市場でも“連れ高”となるのが常識。Argyle Tenderは、一部がVioletで、ほとんどPinkダイヤなのに、BlueGreenまで“連れ高”になる傾向です。

              ますますIntense Vividというようなところが買いにくくなって、我々の周囲に来るカラーダイヤの重量がどんどん小さくなる〜・・・

               

              さあ皆さん、

              思い立ったら吉日、

              いつも申し上げていることではございますが、、

              いつであっても“遅すぎる”ということはありません。しかし、

              一本調子で、どんどん稀少に、そして高値になってゆくカラーダイヤ、

              『今買うこと』が一番安い!!

               

               

               

              | ukitama | - | 15:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              秋は夕ぐれ
              0

                NHKBS1の番組のみならず、“Cool Japan論”全盛という観のある今日この頃ですね。外国人が描く『日本論』は最近どうなのでありましょう、そう目立つ著書は思いつきませんが、やはり以前よりも多いのでしょうね。ウッキーも常に何かそのような書を読んでおります。しかし、これがまた結構難解でね、翻訳の程度が良くないのか、ウッキーの頭が良くないのか、恐らく両方なんだろうけども、この種の物を一冊読むのにほぼ1年がかり〜・・半分以上読んだところで前半の内容をほとんど忘れている?!

                 

                そのような一冊、と言いますか、19889月の新刊でございますから、もう30年前近く前、最近とは言い難い評論、フランス人の文学博士、オギュスタイン・ベルク氏の書いた『風土の日本』を現在進行中〜ようやく3分の1ほどのとろにやってまいりまして、少しは理解できているかなと自己満足!?!

                 

                実際のところは、どうってことない内容でね、「当たり前やろ」とか、「それがどうした!」なんて、いちいち突っ込みを入れながらの読書、、

                であったのですが、

                ちょっと衝撃的な記述に出会いました ―

                ・・・(ウッキーの大好きな)清少納言は(枕草子の中で)、

                “楓(かえで)については語っていない”、

                “秋という季節をあまり評価していない”、

                とベルク氏は言っているのです。

                 

                「そんなはずないやろ」と、あわてて「枕草子」の上下巻を引っくり返して目次やら現代語訳やらを目で追ってゆきますと、

                全くおっしゃる通り!

                紅葉に関する記述は皆無!!

                 

                清少納言が「枕草子」を執筆している頃より遡ること約100年、10世紀初頭に編集されている「古今和歌集」において既に紅葉を詠み込んだ歌がいくつもあります。平安貴族の文化として秋の題材として、当然の如く紅葉が出てこないといけないでしょうし、また、紅葉の季節ともなれば、宮中からも“名所”に出掛けたことは絶対にあるはずで、清少納言が紅葉を全く記述していないのは不思議と言うよりも何か意図的なものを感じ、誠に不自然に思いますね。

                 

                そう言えば、ひょっとしたら、、枕草子には春の桜花の記述もないのでは?!

                面倒なんで、もう上下巻を引っくり返しませんけども、そんな気がしております。清少納言はきっと、散るものが嫌いだったのでしょう・・・というようなつまらぬことは言いませんが、

                皆さんよくご存知のように、

                『春はあけぼの・・・・・秋は夕ぐれ・・・』と書いて、

                『春は花(桜)・・・・秋は楓・・・・』とは言ってないですよね。

                また、彼女は“移ろいゆく季節”を語ることをしていない。シンプルに「現在」を淡々と記述している。ですから、花や植物に季節を求めることなく、“ちりゆくもの”や“ふりゆくもの”を「我が身」に置き換えたりもせず、色褪せてゆくものに対して嘆き悲しんではおりません。ただ、極々シンプルに、と言うべきでありましょうか、光や空や大気や気温などの、いわば“客観性の高い”描写して季節を描いているわけですね。

                ですから、清少納言にとっては、“変わる”ことは全く重要でなく、変わっても変わらなくても“今”だけが大事。“今”がどうなのか、「をかし」なのか、それとも「すさまじきもの(興醒め)」なのか、「心ときめきするもの」であるのか、または「にくきもの」であるのか、、ということなのですね。

                 

                しかしながら、誠に面白いとも言うべきか、日本人の自然に対する感情はたえず変化してやむことがないですね。ベルク氏は、これに関して、『中国のモデルを採り入れてから日本の歴史が経験したあらゆる変化を、(明治以降の日本は)拡がりにおいても速度においてもはるかに凌駕』してきて、国木田独歩の『武蔵野』のように、それまで日本の至る所に見られた植生、野の風景が、美的なものとしてテーマになるようになりました。

                 

                我々日本人の、自然に対するスタンス、自然に対する感性、そして、美的感覚は、今も優れたものであるということは疑いのないところでありますけども、

                日本ならではとも言うべき“移ろいゆく美”、また、外国から入ってくる様々な文化や様式によって新たに発見されてきた、あるいは発見されてくるであろう“美的テーマ”、この二つの美の間で、決して変わらないものの見方があるのではないでしょうか・・・

                枕草子的、清少納言的な「をかし」の感性。

                 

                そんなことを‘ゆるり’と思いつつ、

                “変わらぬ”、“今そこにある美”カラーダイヤをお楽しみいただければと思っております。

                 

                 

                 

                 

                | ukitama | - | 17:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                いにしへの奈良の都の
                0

                  先週、連休前日に『正倉院展』に行ってまいりました。

                   

                   チケット実物大

                   

                  相変わらずの賑わいで、今回の“目玉”の前には黒山の人だかり。

                  おかげでウッキーは、このチケットの絵柄になっている“ろうけつ染めの屏風”をウッカリとパスして出てしまいましたよ〜

                   

                  この獣は、奈良公園の象徴である鹿ではなくて、羊なんですな。

                  また、絵そのものも東アジア風ではなくて、もっと西のエリアのものという感じでありますが、中国の西のずっと向こうからやって来た絵を真似て描かれたMade in Japanなんだとか・・・・ということを、出品目録ガイドブックで知りました。

                   

                  もう一つの目玉である『緑瑠璃十二曲長坏』、Fancy Vivid Greenのガラス製の酒杯はしっかりと見てまいりました。楕円形のちょうど半カットという感じの杯、口縁に12箇所の屈曲があることからこのような名が付いたのだとか。両手で持って飲むのに良いかなという大きさ、結構な量の酒が注げそうで、これ一杯を一気飲みしたら相当に酔いも回るだろうという気がいたします、ウッキーには到底無理〜・・でも、これで飲んでみたいですね。何年か前の‘超目玉’の『瑠璃の坏』の美しさには負けるかもしれないですけど、ウキ的にはこちらのFancy Vivid Greenの方がお気に入り。『どちらかでどうぞ』と言われたら、絶対にこちらを取ります・・・

                  言ってくれる訳ないだろ!

                   

                  それにしても、これはどこから来たのか??

                  そういうことを考え出しますと、もうきりがないですな。思考があちらに飛びこちらに戻り、、またあちらに、そしてとんでもなく飛躍して〜・・しばし、夢想に耽るという。

                  原型は、ササン朝ペルシャか東欧、あるいはウクライナか、と言われております。

                  よくまあホント残っていたものですよね。

                   

                  ほぼ毎回、出品されていて、見る度に感動するのは“小刀”類なのですけども、

                  今回もまた逸品が、、

                  ホント可愛いと言いますか、小さな美術品。全長十数センチしかないし、刀身なんて僅か数センチですよ、小刀と言うよりも‘古代カッターナイフ’。これを役人たちが腰にぶら下げて、事務?の折りに紙を切って用紙を作っていたのでありましょうが、恐らくは、腰のあたり、帯に付ける飾りという意味の方が大きかったのではと感じます。と言いますのは、柄(把、つか)の部分が、代表的な香木である“沈香”!

                  織田信長や明治天皇が切り取ったと言われている“蘭奢待”に匹敵するような物かもしれず、まあ何とも贅沢な装飾品。

                   

                  しかし、毎度のことでありますが、こういう人の多いところは苦手でホント疲れます。足早に一巡りして館内の出口へと向かう階段の近くに出てきたのは、入ってわずかに30分後。早い、早過ぎる! それから延々と家内を待ち続け・・・待っている間に国立博物館から出てゆく人波をボンヤリと眺めておりますと、やたら修学旅行の小学生が多いのにビックリ。服装の違いやら言葉やらで判断するに、恐らく関東、東海、中国四国あたりから10校程度が来ていたのではないかなと。でも、なんぼ最近の子達は早熟と言ってもね、まだ小学生ですよ、展示物の価値が分かるかなという気がしますね。女子大のゼミの授業であろうというグループもおりました。女の先生に引率されてね。こちらの会話はアカデミックそのもので、逆にウッキーが聞いても分からないという、、、ウッキーもひょっとしたら価値が分かっていないのかも?!!

                   

                  待つこと40分、ようやく家内の姿が怪談の上、ではなかった階段の上に現れまして、やれやれ。

                  『遅いなあ、40分も待ったぞ』と言ったら、

                  『ちゃんと見たの?』と問われ、

                  『いや、実は、、羊さんを見落とした』と正直に告白いたしまして、

                  さんざん、アホ扱いされたのでございました。

                   

                  さてその後でございますが、まだ11時前、どこへ?となりまして、

                  久しぶりに春日大社の赤い回廊が見たくなりましてね、

                   

                  これでございます、

                   

                  いやまあ、いつ来ても、この場所、赤い回廊の中はパワーを感じます。何とも全身に何かを放ってくれているようで、大好きなところです。最近は、外国人観光客が多いせいなのでしょうか、この赤い回廊の裏側まで『順路』となっております。以前よりも歩ける範囲が増えて嬉しいことです。

                   

                  春日大社は、赤い回廊とともに、ぶら下げる灯篭も有名ですね。その数、3,000とか。ちょうど、藤堂高虎、直江兼続、宇喜多秀家らの寄贈した灯篭が本殿前に掛けられておりましたが、ウッキーはこれも見落とした!

                  家内が、『ふじどうたかとらの〜・・・』と言うものですから、『アホか、お前は。とうどう(藤堂)やろ!』と、えらそうに言ったら、ムクれまして、そのあとの重要なことを言ってくれなくて。これもまた毎度のことながら、ウッキーの“口は災いの元”!

                  気を付けてください、ご同輩。

                   

                  家内に蹴り飛ばされるように春日大社の参道をあとにしまして〜、しかしまあ、春日大社の敷地と言うのかな、領地?の広いこと広いこと。そこから脱して、また奈良公園から出て、駐車場までの遠いことと言ったら、ホント地下鉄二駅分くらいは十分にありそうな距離。車を停めている志賀直哉の旧宅近く、高畑駐車場にたどり着いたのはお昼過ぎ、

                  そこから向かったのは、、

                  お決まりの談山神社・・・・

                   

                   

                  紅葉の名所ながら、見頃はまだ23週間あとのこと。

                  参詣する人も少なく、10人もいない。外国人や修学旅行の児童生徒であふれかえっている東大寺や春日大社界隈とは雲泥の差。

                  でも、これがいいのですよね。

                  変わらぬ風景の静けさが。

                   

                  毎年、秋には必ず奈良で一日遊んでいます。本当は京都に行きたいのですけどね、なんせ遠い。奈良の名所は、車で45分から1時間ちょっと。手軽なのです。

                  と言いつつも、奈良に来ると必ず京都と比べてしまいます。

                  奈良に来ると、京都の良さがまた一段と良く分かります。京都の侘び寂び、独特の風情と趣きは、生きて呼吸しております。生きているから、さりげなく洗練された雰囲気が漂う美しさ。時間が途切れることなく、ゆっくりと確かに流れてゆくのを感じることがまた何とも妙艶と言えるのではないかと。

                  これに対して、奈良は時間が止まっております。

                  美しい季節の移ろいはもちろんあるのだけれども、四季折々の風景は、奈良の寺社の姿には何ら影響してないように感じます、寺社と季節はまるで別の存在。春だからどうの、秋だからどうの、まるで関係なく、寺社と巡る季節の二つを別々に楽しんでいるという気がします。ですから、談山神社もまた紅葉に関係なく楽しめる。紅葉は紅葉として楽しみ、また、談山神社の談山神社として動かぬ時間、大化の改新の頃から何ら変わってないのではないかと感じさせるような止まった時間、静止画像を楽しんでいるという気がしております。

                   

                  皆さんも恐らく、同じことをカラーダイヤに感じているにちがいないでありましょう。

                  カラーダイヤには二通りありますね、“京都タイプ”と“奈良タイプ”、

                  どう違うのか?

                  先ほど述べた通りです。

                  確かな時間の移ろいを感じさせる洗練された美しさ、妙艶な“京都タイプ”、

                  そして、常に静止画像を見るような、季節に関係なく常に同じ雰囲気と美しさの“奈良タイプ”。

                   

                  “京都タイプ”で、しっかりと愁思するのも良いでしょうし、

                  そんな疲れるのは嫌だと思ったら、

                  “奈良タイプ”で、安堵感と安らぎを感じていただくこともまた良いでありましょう。

                   

                  深まる秋、

                  古都の風情を思いつつ、カラーダイヤにまた思いを重ねてみてください。

                   

                   

                   

                  | ukitama | - | 16:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  木枯らし
                  0

                    今回の“野分のまたの日”は、『木枯らし1号』だったようですね。

                    時間の流れの速いこと速いこと、、残暑が一服、‘一陣の風’にサッと心まで洗われるような気持ちになり、涼風に汗も引き、気が付いたら“秋の風”〜・・であったと言うのに、いつの間にかもう木枯らしですか・・・嗚呼〜

                    「木枯らし」とは読んで字の如く、‘木を吹き枯らすもの’というのが本来の意味。先ほど、『美しい日本語の辞典』で調べました。ちょっと早過ぎますね、西日本はまだ紅葉さえしてないのに。

                     

                    ところで、

                    その辞書で「木枯らし」を見て、何気にその前後の言葉を見ますと、「光風」や「香風」、「谷風(こくふう)」、「東風」など等、『風の名前』ばかりが並んでいる、しかも半端な数ではないのですな。一体いくつ『風の名前』があるのだろうと、ひとつふたつ、、と数えて行ったら、、、な、な、なんと、500近くもある!

                     

                    そのような中には、「東風」を「あいの風」と言ったり、東風と書いて「あゆ」と読ませたり、、というような物もありますから、実際の感じ方の同じ「風」も多いのでありましょうが、微妙な感覚の差を500もの言葉で表してきた人たちに改めて感動いたしますね。

                     

                    そのような「風の名」の中から、ファンタスティックな物を拾ってみますと、

                    流風 ― 流れ伝わってくる風。そよそよと吹いてくる風。

                    楡風(ゆふう) ― 楡は星のこと。星の出ている空を吹く風。

                    瑞風(みずかぜ) ― みずみずしい風。うるわしい風。

                    裾風(すそかぜ) ― 立ち居振る舞いで、着物の裾が動いて起こる風。

                    祥風(しょうふう) ― 吉兆をあらわす風。めでたい風。

                    佐保風(さほかぜ) ― 桜の名所の奈良の佐保あたりを吹く風。

                    沖つ潮風 ― 沖の方から吹いてくる風。

                    よく聞くところでは、

                    天つ風、花信風、青嵐、なんていうホント色がついてそうなのもありますね。

                    和風と書いて、「やわかぜ」というのも・・・和風(わふう)、日本風はやはり“柔らかさ”と“穏やかさ”なのでありましょう。

                     

                    さて、Fantasticこのうえないのはやはり、Argyleの風、そして、Antwerpの風、

                    当店ならではの冴えた光風、香風、

                    しっかりと“感じ分けて”いただけましたら幸いです。

                     

                    あっと言う間の10月でしたね。

                    来月もまた皆さんとenjoyできることを楽しみにしておりますよ〜

                     

                     

                     

                     

                    | ukitama | - | 16:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    Serious Price !?
                    0

                      もう長いこと海外買い付けに行ってなくて、今さら海外出張なんてとても考えられなくなっておりますが、どこに行って買い付けしたいかと問われれば、どういう訳か、インド・Mumbaiが一番懐かしく、行きたいところ。

                       

                      ウッキーはがよく行ってた頃は、Mumbaiとは言わずにBombayと言っておりました、UKI世代の皆さんもこの方が馴染みではないかなと思います。Bombayには30回以上行きました。最初の頃は嫌でね、と言いますか、一番最初は経験豊かな他社の人に頼み込んで同じフライトで行きましたから何ともなかったのですけども、2度目は当然ながら一人ですから、そりゃもう不安で不安で。過去に何度も書いております通り、Bombay国際空港にtouchdownするなり、異臭に襲われ、人波に襲われ、両サイドに貧民街、どこから湧いて来るのかと言うほど圧倒的な“量”の人人人・・・が、どこまでも続いている大通りを、取引先の迎えの車で走り抜け、ようやくBombay市街に入ったと思ったら信号待ちの車の窓から物乞いの腕がニュッと入って来て『ギャッ!』と叫び、やっとホテルに到着して、『Good evening, Sir』とドアマンに迎えられて安堵の溜息〜・・みたいなスリルはなかなか味わえるものではございません。現在では、Mumbaiのダイヤモンド街は国際空港近くに移転しているということで、バイヤーの移動も以前とは比べものにならないほど快適になっているとのこと、昔語りできるのはもうUKI世代のバイヤーくらいのものかもしれませんな。

                       

                      ところで、Bombayの何に懐かしさを感じているのかと申しますと、

                      それはもう何と言っても値段交渉に他なりません。

                      ブローカーが仲介する値段交渉は、それはもうタフ極まりない戦い。ダイヤモンドのブローカーは、世界中どこでも同じなのですけども、本来の価格交渉には一切タッチせず、商品の所有者(社長やマネージャーなど、いわゆる親分)から与えられている言い値(asking price)をバイヤーに伝え、それに対してのバイヤーからの希望価格を聞いてまた親分に伝えるということの繰り返し。結構面倒と言いますか、時間の掛かる形態。この‘まどろっこしい’とも言えるシステムがずっと続いているのは、買い手がより多くの商品を見ることが出来ると同時に、売り手もより多くの買い手と取引できる等の他に、買い手と売り手、お互い顔の見えない相手とブローカーを介してやり合う方が、Dry & Coolに出来るということと、相手の出方、相手の言う価格によって、どのあたりなら売買成立するのかの読み、価格交渉に時間を掛けることによって、1ドルでも有利な価格で買ったり売ったりを実現しようとするために有益と考えられている、ということかと。

                       

                      しかし、それにしましても、Bombayでのブローカーを挟んでの遣り取りほどasking pricefinal priceの差が激しい(大きい)ものはなかったですな。

                       

                      全く偶然なことながら、ウッキーが初めてBombayに買い付けに行ったのは、サラリーマン・UKI氏が東京転勤になってわずか1週間後。宝石関連企業、ウッキーは、宝石店相手に卸販売する会社に直輸入販売しておったのでけども、その当時の東京のダイヤ関連業者は、現在もそういう傾向があるのかもしれませんが、ほとんど値段交渉しないのですね、こちらの言い値が良ければ買う、気に入らなければ買わない、もうハッキリしておりました。駆け引きがほとんどないという、大阪で大いに鍛えられた者にとってはホンマつまらない商談。たまに値段交渉がある会社の仕入れ担当は、あまりにアホな値段ばかり言っているものですから、それこそ維新の会の創業者の橋下氏のように『ボケ!!』を連発して、さっさと引き上げてきたという〜・・・

                      強烈な価格交渉の都市と、全くその対照的な都市、二つの大都市をほぼ同時に“初体験”したというウッキーは、全く唖然とする日々であったこと、お察しいただけますでしょうか。

                       

                      “強烈Bombay”は、どれほど激しい値段交渉だったのか、、、

                      ダイヤモンドの買い付けは世界共通です、どこで買うにも全てドル建て価格で、

                      値段の呈示はPrice/crt、どれだけ個数が多くとも、どれだけ大きな商品であってもPrice/crtなのですね、、

                      例えば、インクルージョンが多少ある2crtsの若干ながら黄色かなと思うような商品をブローカーが持って来て、平気で『$5,000』とかって言う訳です。もちろん、この価格は親分から渡されているものですから、文句を言っても始まらない、『おいおい、(本当の価格の)Price/pcよりも高いがな〜』とかってブツくさ言いながら、バイヤーは『$300でお願い。』なんて言う・・・

                      $5,000$300!!

                      倍どころか、20倍近い開きがある言い値と指値。

                      本来、全く商売にならないはずなのに、これがどういう訳か、1時間か2時間後にはMazal(ヘブライ語で『契約』を意味する)となって、ブローカーとバイヤーは握手しているという〜・・・

                      これがBombayの商取引!

                       

                      どういうこと??!?

                      どちらかが『間違いました、すいません』と言って、$5,000、あるいは、$300Mazalするのか?? 

                      そんなことは絶対にありません。

                       

                      バイヤーが『$300』と言った時、たいていのブローカーは『そんなアホな!』と言います、当たり前の話。するとバイヤーは『真面目な価格(Serious Price)を聞いてこい。』と返事します。10分後か20分後、ブローカーが戻って来て、

                      『親分は$2,500と言っている』と伝えます。全然Seriousじゃない! ここで、バイヤーには少し演技が必要・・『そうか、いらんわ、持って帰れ』と冷たく突き放すのです。ブローカーは、バイヤーに販売した金額(Price/crt × ダイヤの重量)の1%〜2%(人によって違う)を親分から貰える決まりになっておりますから、たとえPrice/crtが小さくとも、大きな重量、合計重量の大きなロットであれば目の色が変わってきます。『いらん、帰れ』と言われて、『はい、どうも』と引き下がっているヘナチョコはおりません。とことん食い下がってくる。『それなら、逆にアンタのSerious Priceを聞かせろ』と迫ってくるのです。

                      このあたりからやっと本当のNegotiation(値段交渉)の始まり始まり〜〜・・

                       

                      モノの‘顔’や市場相場から、まあ恐らく、$1,000あたりがFinalだろうなと推測して、いきなり『$800』とかって言うのはバイヤー失格。でも、『$500』とかって言って逃げられる(本当に帰ってしまう)のも避けないといけない、、ってことで、微妙な価格、『$600』とかって言う。これを聞いたブローカーは、喜んで親分に報告に上がり、また新たな価格を貰って戻って来て、『これがファイナル、$1,800』なんて言ってくるのです。何がファイナルなものか、、Negotiationはまだまだ中盤戦!

                       

                      ここから、100ドル刻み、50ドル刻み、25ドル刻み、10ドル刻み、最後は5ドル刻みの値段の言い合いをして、

                      ようやく$1,000近辺でデメタシデメタシとなるのであります・・・

                      どうですか、皆さん、バイヤーっていうのは結構大変でしょ、忍耐でしょ、

                      馬鹿なこと、とお笑いになるかもしれませんが、これが世界の現実、

                      中国人とインド人だったら、もっと激しくやりあっているかもしれませんね。

                      日本人のバイヤーはひょっとしたらまだまだ甘いかも?!

                      しかし少しは、大変だと、ご理解いただけたことと思います。

                       

                      さて、今日、何故にこんな話を始めたのか・・

                      今月当初からスタートして昨日の正午に終了した“別館展示場”における催事、『値切って下さい、ふれあい広場』、

                      何人かの方に買っていただきましたが、ウッキーの当初の目論見を大きく下回り、また、最初に期待していたお問い合わせ件数に全く満たない結果でございました。

                       

                      不首尾の原因を色々と考えてみたのですけども、

                      どうやら、『値切りの文化』というものが、いまだに大阪以外の都道府県にはあまりないのだろう、という結論に至った次第で。

                       

                      もちろん、一部の方とは(大阪府民以外の人でも)一所懸命に値段交渉させていただきまして、お互い何とか折り合えるところを見つけ、めでたく決着させていただきましたが、お問い合わせいただいた多くの方と値段交渉が不首尾に。

                       

                      交渉決裂ではないのですね、ホント不首尾としか言いようがないのです。

                      “不首尾パターン”の最多は、

                      非常にキツイ価格を頂戴いたしまして、『おっ! これはBombay並みや!!』と喜んだのも束の間。ウッキーからの“Serious Price”呈示に全く反応なく終わってしまったというもの。

                      2度目の指値さえないのです。

                      ちょっと、ちょっと、ちょっと待ってくれよ〜・・という感じ。

                      そりゃ、おっしゃる価格が『Not Serious』とは言いませんが、相当に低い希望価格でMazalとなるなんて思っておられるのなら、本当に皆さんは育ちの良い人ばかり、苦労知らずでございます、全く結構なことと言うしかございません。

                      でもね、ちょっと考えてもみて下さい、

                      100万円というような  asking price(ウッキーの言い値、表示価格)があって、それに対して、7万だとか8万だとかの希望価格を書いてこられてウッキーが即座にMazal、『この度は誠にありがとうございます。』と返事したら、、あなた方はウッキーを信じられるか?? 

                      逆に心配になるでしょ。

                      なんぼなんでも、そこまではいたしません。ある程度、“節度ある”と思われるasking priceを付けているつもりです。

                       

                      まあでも、100万円の言い値に対して7万だの8万だのという希望価格を指値することによってウッキーに、ある程度真面目な価格を言わせて、‘本当に欲しい別の商品’の価格のFinal Priceを推し量ることが出来ますから、そのように一見馬鹿げた指値も有効であることは事実。ですから、今回においてもウッキーは、そのような指値に対しても大真面目にご対応させていただいたのでございますが、残念ながら‘本当に欲しい商品’へのSeriousな指値はございませんでした。

                       

                      結局のところ、何度も言いますが、大多数の皆さんは“値切り”を知らないということに他なりません。

                      『値段交渉は下賤の者のやること』

                      『正直じゃない、そんなことは嫌い!』

                      等等と仰る方も多いのでありましょう。それも理解できます。

                       

                      しかし、ですから、だからこそ、“ふれあい広場”、

                      わいわいガヤガヤ、ああでもない、こうでもないと言って値段交渉をやっているのか、世間話しているのか、訳のわからない状態になって、ついでに『ほな、これナンボにしまひょ』となるのが物を買う時の面白さ、楽しさ。

                       

                      売り手にとって一番辛いのが、全く何も反応がないこと。

                       

                      とにかく、出している商品に対して、何か言ってもらいたいのです。

                      『高い』でも『クソ高い』でも『話にならんくらい高い』でも構いませんし、

                      極端な話、『アホか〜』と言われても真面目に商品の事を言ってくれるのなら感謝いたしますし、真剣にお相手させていただきます。

                       

                      どうか皆さん、

                      もっとお気軽に、

                      遊び心を持っていただいて、

                      気楽に、

                      価格交渉いたしませんか。

                       

                      HPの《特価商品》とて、値切っていただいて一向に構いませんし、

                      次回また『値切って下さい、ふれあい広場』を開催した折に、きつ〜い一撃をウッキーに放っていただくことはもちろん大歓迎です。

                      (ただし、ヤフオクの商品は既にSuper Seriousですから、その点どうかご了解ください)

                       

                      まあ、なんのかのと楽しんでいただけたら幸いなんですけどね、

                      『値切り』の楽しさを覚えていただきましたら、今よりもっともっと楽しいお買いものになるということ、多くの皆さんに実感いただきたいと、切にねがっております。

                       

                       

                       

                       

                      | ukitama | - | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                           12
                      3456789
                      10111213141516
                      17181920212223
                      24252627282930
                      31      
                      << December 2017 >>
                      + SELECTED ENTRIES
                      + ARCHIVES
                      + MOBILE
                      qrcode
                      + LINKS
                      + PROFILE